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レイズとマイナー契約を結んだ上沢直之投手は14日(日本時間15日)、フロリダ州ポートシャーロットで招待選手としてキャンプインした。MLB公式サイトがその模様を伝えている。
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■「3Aのままでもレイズに残る」と決意
キャンプ初日からブルペンに入り、投球練習を行った上沢。ストレートのほかスライダー、チェンジアップ、カーブなど変化球も交えながら30球を投げ込んだ。
投球練習を終えた上沢は、エリック・ニアンダー編成本部長、ケビン・キャッシュ監督と言葉を交わした。同監督は上沢について「非常に気さくで印象的な選手だ。彼はカイル・スナイダー投手コーチと一緒に、メジャーで最高のパフォーマンスを発揮するにはどうすればいいのか、そこに取り組みたいと考えているようだった」と話した。
上沢はレイズを選んだ理由について「多くの投手がレイズに来て成功した。成長する機会があると思った」とコメントし、投手育成に実績がある点を重視したと明かした。
ただ、現時点ではあくまでマイナー契約であり、開幕ロースター入りできる保証はない。それでも「春季トレーニング中、開幕ロースターの座を争うつもり。しかし、メジャー昇格が叶わなかったとしても、私は投手としてさらに良くなるように努力を続ける。3Aであってもそこは何も変わらない」と意気込み、マイナーのままであってもレイズに残る意向を示した。
■監督「長い回を投げられる投手は歓迎」
上沢は昨季170イニング、2022、21年も160イニング投げるなど耐久力が強み。この日も報道陣に対して「故障せずに多くのイニングを投げられる」と改めて自身のストロングポイントを強調したが、それを伝え聞いた同監督は笑みを浮かべ「それはクールだね。長いイニングを投げられる投手は大歓迎だ。彼はこのキャンプに参加している誰よりも準備ができている。日本での実績もあるしね」と評価した。
メジャーリーガーとしてオファーを出した球団もあったようだが、レイズに魅力を感じてマイナー契約という道を選んだ上沢。ここから這い上がることができるのか。30歳右腕の挑戦が始まった。
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文●SPREAD編集部