MLB公式サイトは13日（日本時間14日）、「春季キャンプで大きな話題を呼んでいる10人の投手」と題して、記事を公開。1番手に山本由伸投手（ドジャース）を挙げると、10人目には今永昇太投手（カブス）を指名した。
山本は14日（同15日）にも今キャンプ3回目のブルペン投球を行う予定となっている。
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■「無駄な動きがない」独特フォームも高評価
すでに今キャンプで2回ブルペン入りしている山本の評価がうなぎ上りだ。
米スポーツ専門メディア『ESPN』によると、同僚のウォーカー・ビューラー投手は、山本のスプリッターを「驚異」と表現。さらに90マイル（約145キロ）台後半の直球にも驚きを隠せず、「リリースした時の感じが本当にいいね。素晴らしいスピンがかかっている。投球の全体像をもっと見たい」とし、持ち球や配球などすべてに関心があると話したという。
また、山本とともに先発2枚看板として期待されるタイラー・グラスノー投手は「彼のメカニックには無駄な動きが一切ない」と第一印象を口にし、左足をあまり上げない独特のフォームに関しても「足を上げなくても体重をうまく乗せて投げる事ができている。体が強く、身体能力が高いのだろう。あのフォームから繰り出される100マイル（約160キロ）近い直球は（相手打者にとって）脅威だ」と称賛した。
MLB公式サイトは、周囲から高評価を得ている山本を「春季キャンプで大きな話題を呼んでいる10投手」のトップに挙げた。「誰もが彼を見たがっている。WBCのおかげで、日本のエースがメジャーでどのような投球を見せるか見当はつく。ただ、ヤマモトが初めてドジャースのユニフォームを着てマウンドに上がれば、また違った衝撃が走るだろう。“レインボーカーブ”や圧倒的なスプリッターがすぐにイメージできる」と記し、期待を寄せた。
■同僚投手は今永の持つエネルギーを絶賛
同サイトは山本に続く2番手以降に昨年ドラフト全体1位のポール・スキーンズ（パイレーツ）や電撃トレードでブリュワーズからオリオールズへ移籍したコービン・バーンズらの名前を挙げ、そして最後に今永を紹介した。
「イマナガはヤマモトに比べるとワイルドカード的な存在だが、それだけに彼のデビューを見たくなる」と言及。その上で「彼にはたくさんの魅力があり、WBC決勝戦では米国を破るのに貢献した。速球は伸びるし、左腕から繰り出されるスプリッターはメジャーの打者たちがあまり目にしない軌道だ」と評した。
また、同僚の守護神アドバート・アルゾレー投手は「実は先週3日間ほどイマナガの日本での投球をハイライト映像で見た。彼が見せる気合いはいいよね。本気で英語を話そうとしているのも分かるし、とても努力をしていると思う。僕はそういう彼の姿勢が好きだ。何度か一緒にランニングをし、話もしたけど、彼が持つエネルギーは本当にすごいよ。とにかく、良い雰囲気を持っている」とべた褒めだった。
2人に対する評価は高く、メジャーでもエース級の活躍が期待されていることは間違いない。
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文●SPREAD編集部
