元K-1世界三階級王者の武尊は28日、有明アリーナで行われた「ONE 165」のメインマッチで、キックボクシング世界フライ級王者のスーパーレック・キアトモー9（タイ）と対戦。手に汗握る死闘の末、現世界王者にフルマークの判定負けを喫した。
◆【実際の映像】どんなにローキックを浴びようと折れない魂…武尊がスーパレック相手に披露した3R怒涛のラッシュを捉えたリングサイド映像
■平本蓮「かっこいいもの目の前で見せてもらいました」
スーパレックの強烈なローキックに左太ももを腫らしながら、フルラウンドで前に出た武尊。第2ラウンド終盤には連打を浴びせ、王者を追い詰めた武尊だったが、最後はスーパレックの的確な打撃に屈した。
試合後には「今の身体でできる限界ギリギリのところまでやってきました。これ以上の身体は作れません」と涙ながらに語り、限界を唱えた武尊。
その姿に心を揺さぶられた格闘家たちのエールがSNS上で広がっている。
元K-1ファイターの平本蓮は「今日の武尊選手は世界中の強豪外国人を相手に子供の頃に見てきた死ぬ気で身を削って戦う侍魂を持つ、K-1選手のかっこよさが、めちゃくちゃ詰まってた。かっこいいもの目の前で見せてもらいました。ありがとうございました」と感動を伝えた。
同じく、元K-1王者の安保瑠輝也は「改めて格闘技ってまじで残酷やな。だから魅力的なんやけど、みんな絶対パワーもらってるから胸張ってください。少なくとも今MMAに挫折してる俺は今日の試合でめちゃくちゃ勇気もらえました。明日からがんばろう」と、武尊へのエールと自身を鼓舞するメッセージを投稿。
■団体の垣根を越え感動の声多数
また、2018年12月にK-1スーパーフェザー級タイトルマッチで武尊と対戦した皇治は試合中に「根性や、必ず勝てる。やったれ」と激励し、試合後には「たけぽん、お疲れさん。ありがとう」と感謝を述べた。
武尊の試合はK-1ファイターに留まらず、団体の垣根を越え感動を呼んだ。
RISEファイターの鈴木真彦は「選手として、人として、そして一人の漢として。最高にカッコいい姿、魂、生き様を魅せていただきました。俺も絶対にそうなりたい。武尊選手、激闘お疲れ様でした」と延べ、RIZINで活躍中の梅野源治は「武尊選手から学んだ事。大切なことは勝敗だけじゃない。自分の身体機能を極限まで高めて、身を削って全てをかけて本気で挑戦する事。これは勝敗に関係なく人の胸の奥まで響く」と、武尊の格闘家人生を称賛した。
その後、武尊は自身のX（旧ツイッター）を更新。「応援してくれた皆様本当にありがとうございました。また日本で勝つ姿見せられなくて申し訳ない。でもこの数ヶ月やれることはやりきった。会場に集まってくれた皆様、 PPVで見てくれた皆様。この大会に関わってくれた全ての皆様、本当にありがとうございました」と投稿。今後の去就については明言を避けた。
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（SPREAD編集部）
武尊🇯🇵の3ラウンドの猛攻を
リングサイドから🤯@takerusegawa #ONE165 #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ pic.twitter.com/gN1WQkQYDn— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) January 28, 2024
