27日（日本時間28日）、ドジャース移籍が正式に発表された山本由伸投手。同日には本拠地ドジャースタジアムで入団会見も行った。これを受けて米ブックメーカーは早速、来季のサイ・ヤング賞候補のオッズを発表。山本も上位にランクインした。
◆「山本由伸は特別な投手」ドジャースGM、高額契約の重圧とは無縁と強調 代理人は“低身長”への懸念を一蹴
■米サイト「山本の素質が優れているということ」
FA市場を席巻した山本の移籍先がドジャースに決まり、米ブックメーカー『FanDuel Sportsbook』は、サイ・ヤング賞争い（ナ・リーグ）のオッズを公開した。
本命となる1番人気は、＋550でスペンサー・ストライダー（ブレーブス）。2位に＋850でザック・ウィラー（フィリーズ）、3位に＋1000でローガン・ウェブ（ジャイアンツ）が続いた。
4位以降は順にコービン・バーンズ（ブルワーズ）、ザック・ギャレン（ダイヤモンドバックス）、マックス・フリード（ブレーブス）となり、7位に＋1600で山本と千賀滉大（メッツ）、ジャスティン・スティール（カブス）が並んだ。
この結果を受けて、米スポーツサイト『Fan Nation』は「ヤマモトがこれまでメジャーで1球も投げていないことを考慮すると、ブックメーカーが彼をこれほど高く評価しているのは興味深い。彼の素質がそれほど優れているということだろう」と分析した。
“ピッチングニンジャ”の愛称で知られる投球分析家ロブ・フリードマン氏も自身のX（旧ツイッター）で「ヤマモトの契約後、ナ・リーグ初期のサイ・ヤング賞オッズ」と短くつづり、オッズ一覧とともに投稿した。
大谷マニアとして知られる『FOX SPORTS』のアナリスト、ベン・バーランダー氏も「ヤマモトの正式契約が発表され、ナ・リーグのサイ・ヤング賞オッズが更新された。彼はこの賞の獲得予想で7番目となっている」と記し、注目した。
■大谷、山本が加わったド軍への支持が急上昇
また、同氏は『FanDuel Sportsbook』が更新したワールドシリーズの優勝予想オッズにも着目。こちらはドジャースが＋380でトップに立ち、＋650でブレーブスが続いた。「ヤマモトの正式契約を受けて、ドジャースはワールドシリーズを制するチームとして支持を集め、オッズは+380に上昇した。これは開幕前にドジャースが記録したオッズとしては、これまででもっとも低い（つまり、勝つ可能性が高いと見なされている）」と指摘した。
メジャーでまだ1球も投げていないにもかかわらず、オッズ上ではサイ・ヤング賞候補の上位に飛び込んで来た山本。期待通りの投球を見せるのか、注目が集まっている。
◆「LAという街全体が興奮している」山本由伸の入団会見を受けて、ご満悦のロバーツ監督 「素晴らしい才能、人格者が集まった」とニッコリ
◆「自分は負けず嫌い」山本由伸、大谷翔平も射止めたドジャース“勝利への執念”が決め手に 現地メディアに語る
◆山本由伸、大谷翔平の最強タッグに沸くも……ドジャースファン最大の願いは“レジェンド左腕”との再契約
文●SPREAD編集部
