ドジャースは27日（日本時間28日）、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた山本由伸投手の獲得を正式に発表し、合わせて入団会見も行った。その後、チームの指揮を執るデーブ・ロバーツ監督が取材に応じ、「ロサンゼルスという街全体が興奮している」と話し、加入を歓迎した。
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■「戦いたいという気持ちが伝わってくる選手」
背番号「18」のユニフォームに袖を通した山本は会見で「今日から本当に憧れるのをやめなければいけない」とコメント。WBC決勝・米国戦の前に大谷翔平投手が侍ジャパンのメンバーに語りかけた「憧れるのをやめましょう」という名言を引き合いに出し、意気込みを語った。
山本の会見を見届けたロバーツ監督も取材に応じ、山本について「とても謙虚で、プレーすることを楽しみにしているのが分かる。そして、戦いたいという気持ちが伝わってくる選手」と話した。
大谷、山本というFA市場のトップ2を手に入れたことについては「本当に我々はワクワクしている。チームには最高の選手が揃い、ロサンゼルスという街全体が興奮している」と喜びを隠し切れない様子だった。
ただ、ドリームチームが形成されつつある以上、ワールドシリーズ制覇は至上命題。すべてを勝ち取ることが求められており、大きな重圧がかかるのは間違いない。それでも同監督は「これは本当に恵まれていること」と話し、周囲から寄せられる高い期待を歓迎。その上で「素晴らしい選手、才能が揃っている。我々はとにかく勝つことを目指している」と強気な姿勢を貫いた。
■「メジャーで1番うらやましがられている監督」
さらに、記者から「メジャーの中であなた以上に尊敬されている監督はいると思うか？」という質問が飛び出すと「いや、（尊敬ではなく）1番うらやましがられている監督だろう」と切り返し、笑いを呼んだ。
今オフの補強状況については「オーナーたちが素晴らしい仕事をしてくれた。契約をまとめるために尽力してくれた。素晴らしい選手が集まっているが、彼らは全員人格者であり、ファンも選手一人ひとりを評価してくれると思う」と一気に話すと、「ロサンゼルス、米国、メジャーリーグ、野球、日本……来年は全体にとって歴史的なシーズンになる」と予想した。
山本のほかタイラー・グラスノー投手のようなエース級も加えたドジャース。「投手陣の補強は十分か」という問いには、「野球界にいる人なら分かると思うが、（どんなに補強しても）十分ということはない。ただ、確かにここ数週間で先発ローテーションは大きく変わった。毎年陣容は変わるので比較はできないが、大変良いローテーションになると思う」と自信を見せた。
大谷がマウンドに立つのは2025年シーズンからとなるが、山本を加えたドジャースが投手王国の礎を着々と築きつつあるようだ。
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文●SPREAD編集部
