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2023年の大谷翔平投手は、打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066で日本選手初の本塁打王を獲得。2度目のア・リーグMVPに選出され、エンゼルスから名門ドジャースへと移籍した。
3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝に始まり、3年連続オールスター出場、そして2度目の右ひじ手術。ファンの記憶に鮮明に焼き付いた、激動の1年を名場面とともに振り返る。
◆【実際の映像】「憧れるのをやめましょう」大谷翔平、流行語にもノミネートのアメリカ戦で生まれた名シーン
■WBC決勝で声掛け役に指名
大谷の2023年を語るうえで欠かせないのが3月に行われたWBC。侍ジャパンの一員に名を連ねた大谷は、投打二刀流で躍動。最後は抑え投手として、エンゼルスの盟友だったマイク・トラウト外野手を三振に打ち取り優勝に導いた。
3月21日(日本時間22日)に行われたアメリカとの決勝で生まれた名シーンが試合前のロッカールーム。大谷はラーズ・ヌートバー外野手や牧秀悟内野手などが指名され、話題を集めていた声掛け役に選ばれると、チームメイトに語りかけた。
「僕からは1個だけ。憧れるのをやめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたり、センター見たらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたり。野球をやっていれば誰もが知ったことがいる選手がいる」と名手に言及。
その上で、「今日一日だけは憧れてしまったら超えられない。僕らはトップになるために来たので、今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えましょう」とチームを鼓舞し、その後の戴冠へ結び付けた。
「憧れるのをやめましょう」は『2023ユーキャン新語・流行語大賞』にノミネートされるなど話題を呼んだ。メジャートップに上り詰めた大谷がけん引したチームは3大会ぶりとなる優勝を勝ち取った。
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(Y.imoto/SPREAD編集部)