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横浜DeNAベイスターズからポスティングシステムでメジャー移籍を目指す、今永昇太投手に対する注目度が高まっている。ドジャースに移籍した山本由伸投手に続き争奪戦となっている模様で、米メディアによると年明けから複数球団との面談が予定されているという。
交渉期限は来年1月11日(日本時間12日)に迫っており、絞り込みに入ると見られている。
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■米サイト「ローテの3、4番手」
米紙『ボストン・グローブ』のアレックス・スピアー記者によると、今永は年明けすぐに渡米し、興味を示している球団と面談する予定だという。すでに米国入りしているという一部報道もあり、交渉期限である来年1月11日(同12日)を控えて絞り込みに入っていることは確かなようだ。
また、同記者はお膝元レッドソックスの動向について「彼らはFA市場で次の階層に積極的に関与しているように見える」と言及。サイヤング賞左腕ブレイク・スネル投手やレンジャーズのワールドシリーズ制覇に貢献したジョーダン・モンゴメリー投手ら大物ではなく、彼らに続く今永やルーカス・ジオリト投手の獲得に乗り出していると伝え、野手ではテオスカー・ヘルナンデス外野手に興味を示しているとした。
移籍情報を扱う米サイト『MLB TRADE RUMORS』は、この報道を受けて「3人(今永、ジオリト、ヘルナンデス)の中でイマナガがもっとも高額な取り引きになるだろう」とした上で、「イマナガはヤマモトほど最高ではないが、一般的にはローテーション3、4番手のスターターとして見られている」と紹介した。
■FA市場に残っている魅力的な投手
また、ニューヨークに拠点を置く放送局『SNY』も「ヤマモトがドジャースとの歴史的な契約を結んだことにより、メッツをはじめとする多くの球団はローテーションを補うために他の選手に目を向けなければならなくなった」と指摘。「FA市場に残っている魅力的な投手の1人がイマナガだ」と名前を挙げ、「メッツもヤンキースも、今シーズン日本で奪三振トップとなり、メジャーでもローテーション投手と目されるこの左腕を獲得することに大きな意味を見出すだろう」と記し、山本に続き今永を巡ってもニューヨークの2球団が火花を散らすと予想した。
先述の『MLB TRADE RUMORS』によると、今永争奪戦に参加しているのはヤンキース、メッツ、レッドソックスのほか、ジャイアンツ、カブスなど。いずれも山本や大谷翔平投手の獲得に乗り出したものの、後塵を拝したチームとなっており、さすがに“3連敗”は許されない状況。特にレッドソックスは、ここまでファンの期待に応えるような補強を実行できておらず、MLB公式サイトは「(大型補強に期待していた)ファンはオフの当初は楽観視していたが、年末になり、その見方は失われてきたようだ」と説明した。
大谷と山本(ドジャース)、ダルビッシュ有投手と松井裕樹投手(パドレス)の共闘に続き、ボストンで吉田正尚外野手と今永の侍ジャパン・コンビ結成はあるのか、注目だ。
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文●SPREAD編集部