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大谷翔平投手の獲得に成功したドジャース。今度はレイズから剛腕タイラー・グラスノー投手を獲得したようだ。米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者が14日(日本時間15日)に伝えた。大谷加入で勢い付くチームが、ワールドシリーズ(WS)制覇へ向けて着々と補強を続けている。
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■2対2の交換トレードでレイズと合意
FA市場で大谷を獲得したドジャースが、今度はトレードで大物右腕を手にしたようだ。『ESPN』をはじめ米複数メディアが伝えるところによると、今季レイズで10勝を挙げたエース右腕グラスノーを巡り、交換トレードで合意に達したという。
レイズからは同投手とマヌエル・マーゴット外野手がドジャースへ移籍し、ドジャースからはライアン・ペピーオ投手とジョニー・デルーカ外野手がレイズへ加入する。なお、グラスノーに関してはドジャースとの契約延長にサインすることが条件となっており、チームとしては大谷と同じく長期保有を目指している模様だ。
30歳のグラスノーはトレード市場で注目を集める選手の1人で、今季はキャリアハイの120イニングに登板し、防御率3.53、162奪三振で与四球はわずかに37だった。
ドジャース先発陣は大エースのクレイトン・カーショーや今季13勝のランス・リンらがFAになっているほか、昨季16勝を挙げたトニー・ゴンソリンも右肘の手術を受け、来季は絶望的。現時点で計算できるローテーション投手は今季11勝のボビー・ミラーしかおらず、先発投手の補強が急務となっている。
■「後払い」で補強資金の捻出が可能に
グラスノーはロサンゼルス出身ということもあり、チームにとっては打ってつけの人材。さらにチームは山本由伸投手の獲得もあきらめていないと伝えられており、大型補強を続行する構え。
ドジャースは大谷と10年総額7億ドル(約1014億円)のメガ契約を結んだが、そのうち97%が契約期間終了後の「後払い」となっている。このためチームにとっては資金が浮いた形となり、今オフの積極補強につながっている。
米紙『USA TODAY』はグラスノーの加入合意を受けて「ドジャースは可能な限り多くのスター選手でオオタニの周りを固める計画だ」と指摘。アンドリュー・フリードマン編成本部長の「オオタニ獲得で終わらないことが重要だ。彼は私たちに信じられないほどの誓いをした。私たちも彼に誓いを立てる」というコメントを掲載。「後払い」などでチームに貢献し、WS制覇を目指す大谷の思いに報いる補強を行うことを示唆した。
グラスノーとの合意が明らかになったのは、大谷の入団会見当日。『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は「ドジャースにとっての素晴らしい日:ショウヘイ・オオタニを紹介した数分後、彼らはレイズとの間でグラスノーを獲得するための暫定的な合意に達した」と投稿した。
充実したオフを過ごしているドジャース。大物獲得はまだまだ続く気配だ。
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(A.Kudo/SPREAD編集部)