
ロサンゼルス・エンゼルスからフリーエージェントとなり、去就に注目が集まっている大谷翔平投手。
8日(日本時間9日)には「トロント・ブルージェイズ入り間近」との情報が入り、にわかに報道が過熱したが、その多くが誤報であると判明。依然として移籍先は不透明となっている。
◆大谷翔平がブルージェイズに必要とされる4つの理由、米敏腕記者が指摘する“急浮上”の背景とは
■圧倒的な規模の豪華キャンプ施設も
現在大谷の移籍先最有力と見られているのが、主に2球団。“大本命”と目されるロサンゼルス・ドジャースと、ア・リーグ東地区の強豪ブルージェイズだ。ストーブリーグ当初から「ドジャース入り濃厚」との報道が大勢を占めてきたが、ここにきてブルージェイズが急浮上。米記者の報道合戦も相まって、注目度が高まっている。
ブルージェイズは今季89勝73敗で、ワイルドカード枠からポストシーズンへ進出。投手陣が強固で、チーム防御率3.78はメジャー全体で4位。菊池雄星、クリス・バシット、ケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオスの先発投手4人が防御率3点台で二桁勝利をマーク。今季は球団史上トップの1528奪三振を記録した。
本拠地の「ロジャーズセンター」は開閉式の人工芝球場で、昨季オフに続いて現在改修工事中。MLB公式『Baseball Savant』によると、ロジャーズセンターでの大谷の通算打撃成績は、13試合に出場し打率.326、3本塁打、10打点、OPS1.139と好相性。雨天中止がなく、冷暖房完備のもと快適にプレーできるのが魅力だ。
また、ブルージェイズの来季移動距離は約5万2034キロで、メジャー全30球団中17番目と少ない。西海岸のドジャースと比較しても約2万7000キロほど短く、負担軽減にもなる。2021年に新設されたキャンプ施設は、6面のグラウンドを始め、20ものマウンドがある投球練習場、12の打撃ケージ、動作解析が可能なラボを備えるなど圧倒的な規模の最新設備を誇っている。
かつてのモントリオール・エクスポズがワシントンへ移転し、カナダで唯一の球団となったブルージェイズ。記者の“報道合戦”で突如として注目を浴びたが、大谷の新天地候補としても申し分ないだろう。決断の日は迫っている。
◆【実際の映像】ブルージェイズが誇る圧巻のキャンプ施設は必見!世界最高峰の豪華設備は大谷翔平にも好感触……?
◆大谷翔平を「もっとも必要としている球団」をランキング “争奪戦本命”ドジャースが10位に沈み、1位は……
◆大谷翔平の移籍先として「適さない6球団」を選出 相性の悪さ1位は… 米メディアがランク付け
(H.Ariga/SPREAD編集部)
A state-of-the-art facility unlike any other.
Presenting our new Player Development Complex! pic.twitter.com/ggKaqjeobv
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) February 25, 2021