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MLB公式は30日(日本時間12月1日)、今季もっとも活躍した指名打者(DH)に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を発表。大谷翔平投手が3年連続3度目の受賞を果たした。
賞レースも、あとは「オールMLBチーム」と「ハンク・アーロン賞」を残すのみ。各球団、来季へ向けた動きが本格化しつつある。
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■前半好調の吉田はオールスター以降に失速
今季は、ア・リーグ東地区のボストン・レッドソックスに吉田正尚外野手が入団。140試合に出場し打率.289、15本塁打、72打点、OPS.783の成績を残した。
5月には月間打率.354を記録するなど、開幕直後の不振を脱出してからは順調な活躍を見せたが、オールスター以降は打率.254と低迷。球種別ではフォーシームを.371と得意にした一方で、スライダー.214、スイーパー.176、カットボール.122と横の変化に苦しんだ。
米データサイト『fangraphs』の予測システム「Steamer(スチーマー)」では、来季の吉田の成績を打率.291、18本塁打、81打点、OPS.821と予想。四球率が上昇し、三振割合が減少。いずれの打撃部門でも、今季以上の数字を残すと見られている。
■後半オールスター級の活躍を見せた鈴木
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カブスの鈴木誠也(C)Getty Images
また、メジャー2年目のシカゴ・カブス鈴木誠也外野手は、今季打率.285、20本塁打、74打点、OPS.842を記録。とりわけ後半戦は好調で、打率.313、13本塁打、OPS.938とオールスター級の活躍でチームのプレーオフ争いを後押しした。肉体改造も奏功し、平均打球速度が昨季の89.6マイル(約144.2キロ)から91.4マイル(約147.1キロ)にアップ。力強い打撃が随所で光る1年に。
「Steamer」の来季成績予想は、打率.264、23本塁打、82打点、OPS.804。ほぼ横ばいという評価に留まっているが、果たして。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)