先週行われたカシオワールドオープンで、最終ホール劇的なチップインイーグルを決め、最終戦を前に初の賞金王を決めた中島啓太。
今季は22試合に出場し、3勝、トップ10入り16回、予選落ちはわずか1回という非常に安定したプレーを続けた。金谷拓実とのデッドヒートも制し、誰もが認める年間王者となった中島だが、今週行われるゴルフ日本シリーズJTカップで優勝すれば、ゴルフ界全体に明るいニュースを持ち込むことができる。
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■優勝すれば27年ぶりの快挙
ツアー最終戦となるJTカップは、賞金ランキング上位20名と昨年のJTカップ優勝者などを含めた30名で行われ、賞金総額1億3,000万円、優勝賞金は4,000万円というラストを飾るにふさわしい大会だ。
現在中島の獲得賞金は1億7,248万6,179円で、2位の金谷に4,382万3,847円の差をつけており、今年の賞金王は確定している。しかし、最終戦優勝となれば2016年に池田勇太が記録した2億790万1,567円を超え、7年ぶりの獲得賞金2億超えという快挙を達成することになる。
男子ツアーで2の億超えは、池田のほかに松山英樹（2013年）、伊澤利光（2001年）、尾崎将司（1994、96年）の4人のみ。さらに国内ツアーだけの賞金で2億を超えたのは尾崎のみとなっており、達成すれば実に27年ぶりの出来事。
女子ツアーでは山下美夢有が2年連続の2億超えで年間女王に戴冠した。中島が最終戦で優勝すれば、男女ツアーで2億円超えを初めて同時達成した記念すべきシーズンとなる。これまで女子ツアーと比較すると注目度が低かった男子ツアーも、中島や金谷を中心とした若い選手たちの活躍により、ようやく活気が戻ってきたと見て良いだろう。
最終戦でさらにゴルフ界を活気づける活躍ができるか、中島の1打に注目したい。
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（G.Tsukamoto／SPREAD編集部）
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