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MVPの選出も終わり、本格的にストーブリーグに突入したメジャーリーグ。中でも大谷翔平投手の去就には、一際注目が集まっており、公式のトップページには「Ohtani Watch」という特別スペースが開設。移籍に関する話題が日々提供されている。
20日(日本時間21日)には、マニー・ランドハワ記者が「カブスが大谷を獲得する5つの理由」と題した記事を公式サイトに掲載。鈴木誠也外野手も所属するシカゴ・カブスが、大谷の移籍先に相応しい理由を述べている。
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■2017年オフも移籍の最終候補に
記事では第一に、クレイグ・カウンセル新監督の存在について触れた。カブスは今季83勝79敗でナ・リーグ中地区2位。レギュラーシーズン終盤までワイルドカード争いを繰り広げたものの、ポストシーズン進出はならず。デビッド・ロス監督を解任し、同地区を制したミルウォーキー・ブルワーズから、カウンセルを監督史上最高額の契約で引き抜いた。今季全30球団トップ、チーム防御率3.71のブルワーズ投手陣を率いた手腕が高く評価されており、投手・大谷にもいい環境だと述べている。
さらには、充実したマイナーシステムを誇る将来性の高さを挙げた。『MLB Pipeline』の今季シーズン中のランキングでは全30球団中で第4位の高評価、勝負をかけるのに相応しいタイミングであると記している。カブスは今季、DH枠のOPSが.731と振るわず、大谷は弱点の強化にうってつけの存在だと強調した。
そして、メジャーリーグの長い歴史に於いて、数々の名場面を彩ってきた本拠地リグレーフィールドは、大谷が輝くには最高のロケーションであり、同学年の鈴木の存在も好影響、レイクショア・パークで愛犬との楽しい散歩を楽しむこともできると加えている。シカゴは、マイケル・ジョーダンがキャリアの大半を過ごした街でもあり、大谷の類まれなる才能を発揮するにも相応しい場所だと締めている。
ドジャース加入が最有力と見られる争奪戦だが、依然として先行きは不透明。大谷がメジャー挑戦を表明した2017年オフ、移籍先の最終候補にも残ったカブス。ナ・リーグにDH制が新設され、受け入れ態勢も整った今、いよいよ侮れない存在となっているようだ。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)