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ロサンゼルス・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手が16日(日本時間17日)、ア・リーグMVPに満票で選出された。2021年以来2年ぶり2度目となる受賞で、前回に続く2度目の満票獲得はメジャー史上初の快挙となった。
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■手術した右肘は「スムーズに来ている」
大谷は米専門局『MLBネットワーク』の特番に子犬を抱いて出演。MVP受賞が決まると「去年ももちろん獲得したかったが、ジャッジ選手も素晴らしかったし、今年もシーガー選手、セミエン選手はワールドシリーズで優勝したように素晴らしい1年だったと思う。それに負けないぐらいのシーズンにしたいなと思っていたが、個人的にこうやって獲得できて、特別なことだなと思う」と感想を述べた。
また、手術した右肘の状態を問われると「ケガは順調に、1回目(の手術後)より感じ的にはすごいスムーズに来ている感覚はあるので、スムーズに来シーズンに入っていけるんじゃないかなと思う。焦らずにやりたいと思う半面、しっかり来シーズンまでに間に合わせてプレーしたいという気持ちでいる」と話し、復調ぶりに自信を見せていた。
MVP受賞を受けてSNSには祝福コメントがあふれたが、ファンの視線は大谷の隣に座っていた子犬に集まっているようだ。
米メディア『FOX Sports』のアナリストで大谷マニアとして知られるベン・バーランダー氏が「ショウヘイ・オオタニ+パピーのお披露目 私たち全員が必要としていたコンテンツ」と投稿。“ピッチングニンジャ”の愛称で知られる投球分析家のロブ・フリードマン氏は「ショウヘイは見事に彼の犬を新しい通訳に育てた。彼にできないことはない」とジョークを交えて称えた。
■争奪戦を制せば「子犬も手に入る」
また、米老舗スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』も「オオタニの争奪戦に勝った球団は、彼の投打の能力に加えて行儀の良い子犬という3つの才能を一気に獲得できることになる」と活況を呈すFA市場に合わせて笑いを誘った。
公式サイトのサラ・ラングス記者は「ショウヘイとワンコ!!!」とつづった後、「ア・ナ両リーグのMVP受賞者が米国50州以外で生まれた選手というのはこれが2回目であり、以下の選手に加わります。1998年のサミー・ソーサ&フアン・ゴンサレス」とデータも紹介した。
犬種については「オランダ原産のコーイケルホンディエではないか」という声が散見されるが、「誰の愛犬か?」「名前は?」と興味は尽きず、SNSで話題となっている。
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文●SPREAD編集部