朝倉未来はYA-MANに勝てるのか……格闘家ら8人の『勝敗予想』から読む“勝利のカギ”とは | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

朝倉未来はYA-MANに勝てるのか……格闘家ら8人の『勝敗予想』から読む“勝利のカギ”とは

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朝倉未来はYA-MANに勝てるのか……格闘家ら8人の『勝敗予想』から読む“勝利のカギ”とは
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格闘家のYA-MANヤーマン)がプロデュースするオープンフィンガーグローブ(OFG)着用の立ち技格闘技イベント「FIGHT CLUB」が19日に開催される。メインマッチではYA-MANと総合格闘家の朝倉未来がキックボクシングルールで激突する。

注目の試合を前に両者の戦績などのデータと、格闘家らの勝敗予想をもとに勝敗を決めるであろう“鍵”を紐解きたい。

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■経験値でYA-MAN、フィジカルで朝倉優位

ストライカーの朝倉と、初代RISE OFGM -65kg級王者YA-MANによる“ダウン必至”の一戦がついに今週末に迫った。

試合は3分3ラウンドのキックボクシングルール、契約体重70キロで行われる。ルールではキック出身のYA-MAN優位だが、体重は朝倉に減量の負担を強いずに合わせたかたちだ。まずは両者のこれまでのデータを振り返りたい。

YA-MANの戦績はMMA1勝(1KO)無敗、キックボクシング13勝(6KO)4敗。立ち技格闘技団体「RISE」でオープンフィンガーグローブが試験的に導入された2021年5月以降に頭角を現し、“キングオブストリートファイト”の異名通り、自身もダウンをしながら勝ち切る劇的な試合でファンを魅了するOFG現王者だ。

対する朝倉はMMA17勝(8KO)4敗でキックボクシング経験はなし。キックは今回がデビュー戦となるが、総合格闘技では左の蹴り技を中心とした打撃を武器としてきたストライカー。RIZIN公式サイトによると、身長は178センチとYA-MANより7センチ高く、リーチは約8センチ長い。このようにキックの経験値ではYA-MAN、体格や体重面では朝倉優位といえる。

■勝敗予想から見る“勝利のカギ”

これらを踏まえて格闘家らは二人の勝敗をどうみるか。8人の格闘家らの勝敗予想は下記の通り。

平本蓮(11月4日の自身のXより) 勝ち予想:朝倉未来「1R蹴りで間合いを作りたい未来にYA-MANが距離を無理やり潰してプレッシャーをかけたいが体格差でそこまでプレッシャーかからずに不用意な形で出したYA-MANの雑な左に朝倉未来が右フックから三日月フェイントからの右フックからハイキックでのKO勝利予想(原文ママ)」 

皇治 勝ち予想:YA-MAN「YA-MAN君と実際にやったから分かるけど、彼も気持ちの選手。KOだとすると、YA-MANかなぁ。普通に考えたら、YA-MAN君が勝つのが当たり前。ただ、YA-MAN君が一番苦手なタイプなんじゃないですか、ああいうカウンターとる相手は。リーチも未来のほうが長いでしょ。色んな意味含めて簡単にはいかんでしょ」(ABEMA格闘技チャンネルより)

扇久保博正  勝ち予想:YA-MAN「立ち技の試合に出たことがあるが、3分3ラウンドひたすら殴り合うので、ものすごくきつい競技。それを含めてキックボクサーはキックボクシングルールではかなり強いと思う。予想ではYA-MAN選手がガンガン前に出ながら右のインローや三日月蹴りで足を削って、(朝倉の)アゴの下に頭を入れることができたら、一気にフックを振り回す。1ラウンドKO勝ちかな」(おぎの日常チャンネルより)

白鳥大珠 勝ち予想:YA-MAN「朝倉未来選手も僕と同じサウスポーで、身長もリーチもYA-MANよりあると思うので、展開としては(白鳥vs.YA-MANの試合と)似たような展開になると思う。YA-MANは殴りに行って絶対ダウンする気がします。そこから倒す、それがいつものYA-MAN。最後YA-MANが倒しきる。万が一負けるようなことがあったら、俺が行く」(10日のRISE記者会見より)

原口健飛 勝ち予想:わからない「お互いのいい部分と悪い部分は分かってるんですけど、本当に分からない。どっちも一発があるし、どっちも当て勘がある」(10日のRISE記者会見より)

「RISE」伊藤隆代表 勝ち予想:YA-MAN「ずばりYA-MAN。体重の面で心配もあるが、競技がテニスとバトミントンくらい違うので。MMAからこちらのルールでやるというのは非常に勇気がある。距離も違うし、掴めないところもあったりする。予想としてはYA-MANが2回ダウンをとられて逆転KO勝ちかな」(10日のRISE記者会見より)

ジョビン 勝ち予想:朝倉未来「朝倉未来はケラモフにもクレベルにも負けたけど、唯一『でも打撃は最強じゃないか』というのがファンの中ではある。(朝倉は)練習でやった感じ、YA-MANに勝てると踏んでいる。でも一発あるから全然分からない。しかも今のモチベーション的に結構KO負けする確率があると思うので、そうなったら価値がマジでなくなるっすよ!(朝倉が)勝つと思う。YA-MANのパンチは慣れたら簡単にかわせると思う。ただ、嫌な予感がする。(朝倉は)絶対勝てると思っているんでしょうね。キックボクシングルールでキックの凄いやつに勝って価値を高められると思ってると思うけど、リスクが半端じゃない」(ジョビンチャンネルより)

大沢ケンジ 勝ち予想:YA-MAN「未来がカウンターをとる可能性もあるんですけど、最近モチベーションが上がってなさそうなんでねぇ……2ラウンド、YA-MANのKO勝ち。希望としては、朝倉未来がKO勝ちしてくれたら格闘技は盛り上がると思うんですけど」(大沢ケンジ公式YouTubeより)

このように、格闘家らは8人中5人が立ち技を本職とするYA-MAN勝利と予想。世間の下馬評に反した結果となった。格闘家らは勝敗を分けるものとして、『MMAとキックの違い』、『モチベーションの差』、『体格・体重の差』を挙げた。また、ファイトスタイルも相まってYA-MANの『気持ちの強さ』にスポットが当たりがちだが、朝倉も(フロイド・メイウェザーとのエキシビションを除き)KO負けを喫したことがない。

公式戦でKO負けしたことのない強者同士の一戦となるが、YA-MANは「2回以上ダウンするかも」、「あばら骨2~3本渡す覚悟で」と“相殺覚悟”を宣言するなど、KO決着はほぼ間違いなしの激戦となりそうだ。果たして、最後までリングに立ち続けるのはどちらか……“瞬き厳禁”の試合の行方から目が離せない。

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(A.Kudo/SPREAD編集部)

《SPREAD》
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