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GM会議(現地7~9日、米アリゾナ州スコッツデール)の開幕を控えた5日(日本時間6日)、米紙『USA TODAY』の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏が同会議に関する記事を公開し、「オオタニが話題の中心になる」と伝えた。
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■白熱のGM会議「話題の中心はオオタニ」
ナイチンゲール記者は、今回のGM会議は例年以上に熱気を帯びると予想。その理由は「(経営再建中の)オークランド・アスレチックスを除く29球団が、勝てるチーム作りを目指して会議に臨むから」だという。
2021年には人件費約6000万ドル(当時のレートで約62億3000万円)という低予算で戦っていたボルチモア・オリオールズが今季ア・リーグ東地区で優勝し、同じく21年は60勝102敗だったテキサス・レンジャーズが先日行われたワールドシーリーズを初制覇。そのレンジャーズと最後まで世界一の座を争ったアリゾナ・ダイヤモンドバックスも同年は52勝110敗だった。一方でニューヨーク・メッツやニューヨーク・ヤンキース、サンディエゴ・パドレスなど総年俸上位チームが、今季はポストシーズン進出さえ叶わなかった。
この現状を見て、「我々にもやれるのではないか」と思う球団が増加し、積極的な交渉が行われると同記者は見立てた。そして、その白熱化が予想されるGM会議において、やはり話題の中心は大谷になると断言した。
■ド軍本命だがカブスも「侮れない」
「彼ほどのスターは市場にいない」としつつ、同記者は金額について「4億ドルは超えるが、5億ドルに達するか分からない」と分析。伝えられるほど高額にならないと踏んだのは、やはり右肘手術の影響が大きいと記した。
気になる移籍先として、同記者は「相変わらずロサンゼルス・ドジャースが本命だが、シカゴ・カブスも侮れない」と予想。そのほか、「ヤンキース、メッツ、レンジャーズ、パドレス、トロント・ブルージェイズ、シアトル・マリナーズも強力にアピールするだろう」とした。
意外なのは「エンゼルスを軽視するのは愚か」として、残留の線も消していないこと。同記者はそう考える理由について「もし、チームが再契約は不可能と考えていたら、夏のトレード期限で放出していたはず」と指摘。再契約の勝算があるからこそ、各球団からの交換トレードオファーを断り、今季いっぱいチームに残したと主張した。
「プライバシーが守られているアナハイムはオオタニにとって快適。彼はオレンジカウンティでのライフスタイルを気に入っている」とした上で、「読者の皆さん、彼がドジャースと契約しなかったとしても、彼がエンゼルスのユニフォームを着て再び戻って来たとしても驚かないで下さい」と締めくくった。
サプライズはあるのか。GM会議の期間中、代理人の会見も予定されており、注目だ。
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文●SPREAD編集部