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「ノジマTリーグ 2023-2024シーズン」は28日、カルッツかわさきにて木下マイスター東京対静岡ジェードの試合が行われ、木下マイスター東京が3-1で勝利した。
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■今季海外ツアーで覚醒
1番手では及川瑞基と組んだダブルス、4番手ではシングルスで2点起用されたのが松島輝空。今季海外ツアーでも飛躍し、急成長を見せる16歳が、チームの中心として勝利をもたらした。
試合後松島は「倉嶋監督から2点起用すると言われて嬉しいですし、チームに少しでも貢献できたらいいと思ってやっている。2点取ることができて嬉しかった」とコメント。倉嶋洋介監督も「将来的にはエースになってもらいたい選手。若い選手特有の伸びてくる時期」と期待をかける起用に応えた。
それでも、松島は「昔からそうなんですけどフォアハンド。今はよくなってるんですけど、もっと威力があって安定感を求めるのと、一つひとつの技術の質だったり成果を求めていかないとプロの世界ではやっていけない」と述べ、現状に満足することなく先を見据える冷静さを垣間見せた。
■アジアでの経験を経てレベルアップ誓う
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戸上隼輔 撮影:SPREAD編集部
また、2番手のシングルスで出場したのがパリ五輪選考で2位を走る戸上隼輔。野田学園高の後輩である三木隼相手に3-0で完勝を収めた。
戸上は後輩との戦いについて、「野田学園特有の攻撃的なスタイルは伝わってきて、特にサービスから長いサーブをどんどん使って対応してきたので、やりづらかった」としつつも、「大事なところで1本取れたのが完勝はつながった」と勝因を分析。
9月からはアジア卓球選手権やアジア競技大会をはじめとした国際大会を戦ってきた戸上は、「いい結果で終えることはできなかったですが、気持ち的には成長できましたし、技術的にもいろいろな経験ができて、この大会を無駄にせずこれからにも活かしたい」とさらなるレベルアップに意欲を見せている。
これからの日本を背負うことが期待される松島、来年のパリ五輪出場を視界に捉える戸上という2枚が地力の強さを見せつけた。
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(Y.Imoto/SPREAD編集部)