米スポーツメディア『ブリーチャー・レポート』が26日（日本時間27日）、「今シーズンもっとも切望されるフリーエージェント（FA）選手の移籍先」について記事を掲載。今オフにFAとなる予定の大谷翔平（ロサンゼルス・エンゼルス）と、ポスティングシステムによるメジャー移籍が見込まれる山本由伸（オリックス・バファローズ）の新天地を予想した。
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■「オオタニが移籍しなければ大きな損失に」
記事では、「今シーズンもっとも切望されるFA選手」として、大谷、山本、コディ・ベリンジャー（シカゴ・カブス）の3選手の名前が挙がった。
大谷については「二刀流のオオタニは、腕の手術をし2025年まで投げることができないとしても、今オフのFAでもっとも注目される選手になる」と予想。そして「44本塁打、95打点、102得点で早々にシーズンを終えたが、彼は依然として強力で攻撃的な打者であり、現在もっとも認知度の高いスターである」と今季の活躍も取り上げて太鼓判を押した。
そのうえで「打席での瞬発力とマウンドでの職人のようなパフォーマンスこそが、彼をこのスポーツ界でもっとも魅力的なスターにしており、彼と契約を結ぶために出し惜しみしない候補者たちを惹きつけるだろう」と完成度の高い二刀流がFA候補としての魅力だとした。
大谷獲得の有力候補としては、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ロサンゼルス・ドジャースの名前を挙げたが、最終的にはドジャースを推した。その理由は、大谷がFAになることが明らかになった瞬間、すぐに獲得に向け動き出した球団であること、そして大谷と契約を結ぶことができる金銭的な余裕があることとした。
記事ではドジャースが大谷を獲得することで「打線にリーグ屈指の爆発力が生まれるだろう」と展望。「あとは相手に1点でも多く失点されないよう投手陣を十分に揃えることがフロントの腕の見せ所だ。いずれにせよ、オオタニがドジャースに移籍しないのであれば、ドジャースにとっては大きな損失と考えざるを得ない」と投手陣の補強と大谷の獲得は必要不可欠だと念押しした。
■山本は「球団社長の強い意志が決め手になる」と予想
続いて、山本については「ワールド・ベースボール・クラシックでの輝かしい成績と25歳という若さで、この冬もっとも注目される投手の一人となるだろう」とし、今季の防御率1.21、奪三振数169、WHIP（1イニングで何人の走者を出したかの指標）0.88の山本は「各球団が先発ローテーションの一角に迎え入れたいと争う理由は十分」だと高評価。
山本に興味を寄せている球団にはニューヨーク・メッツ、ニューヨーク・ヤンキース、ドジャース、ジャイアンツの4球団を挙げたが、その中でも「ジャイアンツがもっとも高い関心を示している」とし獲得を予想した。ジャイアンツは今季のチーム防御率が4点を超えており、先発ローテーションの補強が急務。「ファルハン・ザイディ球団社長は新しいGM探しを一時中断して、自ら日本に出向き彼をスカウトに行ったほどだ」とし、ドジャースやメッツよりもチームに迎え入れたいという欲求が強いのではと指摘した。
一方で、メッツの説も捨てきれないという。理由はメッツ所属の千賀滉大との友情関係。記事では「メッツは昨季センガとFA契約をし、チーム最高の先発に成長するのを辛抱強く見守った」とし「現時点ではメッツのほうが適しているという議論も成り立つかもしれない」と有力候補とするも、「オーナーやファンからのプレッシャーが高まる中、契約を成立させようというザイディ球団社長の強い意志が決め手になるだろう」と最終的にはジャイアンツと予想した。
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（A.Kudo／SPREAD編集部）
