MLBは24日（日本時間25日）、ポストシーズンのナ・リーグ優勝決定シリーズ第7戦が行われ、アリゾナ・ダイヤモンドバックスがフィラデルフィア・フィリーズに4－2で勝利した。
今季ナ・リーグの新人王最有力、コービン・キャロルが4打数3安打2打点。シアトル生まれ、イチローに憧れて育った23歳のルーキーが躍動し、チームを22年ぶりのワールドシリーズ進出へ導いた。
◆Dバックスの下剋上を牽引するキャロル イチローに憧れた若者の圧倒的な人間性の秘密
■シアトル育ちの新人王候補が大活躍
最大7試合、4勝先取制で行われるナ・リーグ優勝決定シリーズ。3勝3敗のタイで迎えた第7戦は、終盤まで僅差の息詰まる熱戦となった。
試合は初回、ダイヤモンドバックスが内野ゴロの間に1点を先制。2回裏にフィリーズ4番アレク・ボームのソロ本塁打、4回裏にはブライソン・ストットに勝ち越し適時打を浴びリードを奪われるも、5回表に反撃。安打で出た走者を犠打で二塁に進めると、2番キャロルが中前適時打を放ち同点に。次打者ガブリエル・モレノの打席でキャロルが盗塁を決め、右翼への浅い安打で快足を飛ばして勝ち越しのホームを踏んだ。
投げては、先発のブランドン・ファートが4回64球4安打2失点。小刻みな継投でフィリーズ強力打線の反撃を封じると、最終回はシーズン途中にシアトル・マリナーズからトレード加入した抑えのポール・シーウォルドが締めくくった。
ルーキーのキャロルは7回表にも貴重な犠飛を放つなど、4打数3安打2打点1盗塁の大活躍。今季打率.285、25本塁打、74打点。リーグ随一の俊足で54盗塁をマークし、ナ・リーグ新人王最有力と見られている。シアトル出身のキャロルは、18歳のときにマリナーズ職員の計らいで憧れのイチローと対面が実現。“継続する”大切さをアドバイスされて現在も実践、大切な2ショット写真をスマートフォンの待ち受け画像にするほど尊敬の念を抱いている。
イチローがメジャーデビューした、2001年以来の世界一へ。ダイヤモンドバックスが未来のスーパースター候補に導かれ、悲願の大舞台に臨む。
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（H.Ariga／SPREAD編集部）
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— Arizona Diamondbacks (@Dbacks) October 25, 2023
