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今季終了後にポスティングシステムを行使してのメジャー移籍が噂されるオリックス・バファローズの山本由伸。16勝6敗、防御率1.21、勝率.727、169奪三振で史上初の3年連続4冠に輝いた“NPB最強右腕”の去就をめぐる動きは、アメリカでも熱を帯びている。
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■今季多くの球団がシーズンを視察
山本にはシーズン中に各球団が視察に訪れるなど、メジャー移籍に備え動向を見守ってきたが、『ジ・アスレティック』のウィル・サモン記者の情報によると、山本の移籍先の有力候補に挙がるのがニューヨーク・メッツ。
今季メジャー1年目からエース級の働きを披露した千賀滉大と比較し、「センガはアメリカに来る前に日本で防御率2.59だったのに対し、ヤマモトは通算で1.82を記録。最後のシーズンでセンガは防御率1.94で、ヤマモトは1.21に上げた。センガは30歳のシーズンで移籍したがヤマモトはまだ25歳だ」と成績と将来性双方で千賀を上回り、アドバンテージがあるとみている。
一方でサモン記者は、ニューヨーク・ヤンキースで田中将大(現東北楽天ゴールデンイーグルス)、ロサンゼルス・エンゼルスで大谷翔平の獲得に関わったビリー・エプラー前GMが辞任した点を懸念材料に挙げ、「デビッド・スターンズが編成本部長になったことがヤマモトに影響するかは不透明だ」と見解を述べている。
阪神タイガースとの日本シリーズを控えるオリックス球団や、山本の口からメジャーへの発言がない中でも、アメリカではその動向が一大トピックとなっている。はたして日本球界最強に君臨する右腕が今オフに海を渡り、メジャー移籍を果たすのか。
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(Y.Imoto/SPREAD編集部)