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来年のパリ五輪に向けた女子の選考レースでトップを独走する早田ひな。今年に入り、5月の世界卓球では銅メダル、9月下旬から行われたアジア競技大会で銀メダルを獲得。
直近の「WTTコンテンダーアンタルヤ」では張本智和と組んで優勝した混合ダブルスに続き、シングルスでも優勝に王手をかけている。熾烈を極める日本女子卓球界でも、その安定感は屈指のものである。
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■現世界4位王芸迪を2度撃破
各大会で奮闘する早田の評価は、最大のライバルである中国においても日増しに高まる。現地メディアの『捜狐』は、早田がここ数年見せてきた成長ぶりに注目している。
『捜狐』では、早田が今季2度勝利した世界ランキング4位の王芸迪との力関係の変化を分析。
「2年前は王芸迪が早田ひなに対して優位に立っていたが、わずか2年で早田は上回ることに成功した」と言及。また、「多くのファンが遅かれ早かれ、この選手が孫穎莎を追い抜くかもしれないと心配している」と述べ、さらなる成長を見せた先として、現在世界女王の孫穎莎超えの可能性についても示唆している。
記事内では孫穎莎に加えて、過去の五輪に出場してきた同級生との違いについても言及。「早田は明らかに遅咲きのタイプで、孫穎莎、伊藤美誠、平野美宇と同じ年だが、成長速度は(彼女らに比べて)早くない」としつつも、「今回の五輪に向けた期間で成熟した」と選手としてのピークを迎えたとみている。
自身初となるパリ五輪出場決定は目前に迫り、メダル獲得も期待がかかる日本のエース。23歳のサウスポーがさらなる成長を見せ、上位に君臨する中国人選手の牙城を崩すことができるか。
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(Y.Imoto/SPREAD編集部)