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今オフにFAとなる、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。今季は打率.304、44本塁打、95打点で自身初の本塁打王を獲得。2度目のア・リーグ年間MVPも確実視されている。
今回は、目覚ましい活躍を見せた直近3年間、中でも打撃成績が群を抜いていた2021年と23年を公式データで比較してみたい。
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■メジャーのハイレベルな速球に適応
初のMVPを獲得した2021年。この年は158試合に出場し、打率.257、46本塁打、100打点、26盗塁。長打率.592、OPS.964はどちらもブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)に次いでア・リーグ2位。本塁王こそ逃したものの、屈指の強打者へ成長を遂げた1年だった。
MLB公式『Baseball Savant』で当時のデータを見ると、平均打球速度が93.6マイル(約150.6キロ)でメジャー全体7位、本塁打の平均飛距離が416フィート(約126.8メートル)とトップ選手たちと肩を並べる数値に。
そして今季は、135試合に出場し打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁。平均打球速度94.4マイル(約151.9キロ)はメジャー全体3位。本塁打の平均飛距離が422フィート(約128.6メートル)と、どちらも数字を伸ばしている。6月30日(日本時間7月1日)に放った30号、493フィート(約150.2メートル)の本塁打は今季最長飛距離をマークした。長打率.654、OPS1.066はいずれもメジャートップ。打者だけで見ても、ナンバーワンクラスになった証だろう。
もっとも大きな変化が見られたのが「フォーシーム」に対する成績。2021年は803球のフォーシームに対峙し、打率.253、12本塁打、64三振。95マイル(約152.8キロ)以上に限ると打率.164まで落ち込んでいた。今季は668球に対し、打率.402、14本塁打、三振も33個まで半減。95マイル以上でも打率.350と安定した数字を残し、確かな成長を感じさせた。
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文●有賀博之(SPREAD編集部)
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Ohtani sends one 478 for his SECOND 2-run shot of the day!
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— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) May 31, 2023