レギュラーシーズンが終了し、フリーエージェント（FA）となるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。新天地についてさまざまな憶測が飛び交うなか、エンゼルス専門メディアの『Halos Today』のケイレブ・グエン記者がニューヨーク・メッツが大谷獲得に向け「全ベットする可能性がある」と報じた。
◆「健康維持には気候が大切」A・ロッドが大谷翔平の“新天地”を大予想 「野球界でもっとも貴重な人材」とべた褒めも
■“大富豪”が大谷獲得に全ベットか
同記者は「多くの競合候補がいるなかで、メッツはWBCのMVPと巨額契約を結ぶ選択肢があるようだ」とメッツが大谷獲得のために巨額契約を結ぶ可能性を提示。その根拠として『SNY』のジョン・ハーパー記者のコメントを引用した。
ハーパー記者は、大富豪で知られるメッツのオーナー、スティーヴン・コーエンの名を挙げると、「コーエンは（オオタニの獲得に）全力を尽くすと思う。オオタニが投げなくても、左打者をラインナップの真ん中に置けば、攻撃力はまったく違うものになるし、それに見合った投手を確保できれば優勝を争えるチームになる」と大谷がメッツの優勝に必要な人材であると強調。
さらに「誰もがオオタニは西海岸に残りたがっていると考えているだろうが、もしオオタニが東に来たがっているとしたら、コーエンがそれを実現させてくれるだろう」と大谷の希望次第でコーエン・オーナーが本気で獲得に乗り出すと予想した。
コーエン・オーナーは2020年9月にメッツの買収を発表。初年度から投手陣、打撃陣の補強のため巨額契約を惜しまなかった。昨季は故障の続いた30歳のブランドン・ニモと8年総額1億6200万ドル（241億3150万円）で再契約を結ぶなど、お金に糸目を付けない。
メッツといえば、今季から千賀滉大を獲得し、5年契約を結んだばかり。同記者は「コウダイ・センガもまたコーエンの積極的な追撃の後、メッツと契約を結んだ」とし、「マックス・シャーザーとジャスティン・バーランダーとともに致命的なローテーションの先頭に立った」と、今季の千賀の活躍も評価。最後に大谷の移籍について「メッツは同世代最高の選手を大歓迎するだろう」と期待を込めた。
メッツに大谷が加入すれば、WBCで見られなかった千賀との共闘が実現することになる。果たして二人が同じユニフォームに腕を通す姿を見ることはできるのか。FAまで残りひと月を切るなか、今後の動向からますます目が離せない。
◆大谷翔平は「イチローのサポートでさらなる成功を収める」と元スカウト マリナーズかドジャースが「もっともフィットする」と断言
◆「ボール球が打率.393」大谷翔平の“尋常じゃない”コース別打率が予感させる三冠王
◆大谷翔平、“過去最多”22.3％で「青少年の好きなスポーツ選手」1位 三苫薫、羽生結弦ら人気選手が続く
（A.Kudo／SPREAD編集部）
