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MLBは1日(日本時間2日)、2023年のレギュラーシーズンの最終戦を迎えた。ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が44本で本塁打王のタイトルを獲得した。
大谷は今季、投手としては23試合登板して10勝5敗、防御率3.14、167奪三振の成績。打者としては打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁と各部門で安定したスタッツを残し、自身初の本塁打王のタイトルを掴んだ。
今季44本塁打のうち「打球角度」ランキングを紹介する。
◆【実際の映像】大谷翔平の特大7号に「神よ、大谷翔平が月までホームランをかっ飛ばした」と驚きを表現
■滞空時間6.98秒のムーンショット
大谷翔平の本塁打を象徴するのが、空高く舞い上がる「ムーンショット」。今季の44本塁打の平均角度は27.9度。打球速度が上がったぶんか、2021年の28.1度、22年は29.0度と比べ劣ったが、それでも44本塁打のうち、30.0度以上は16本と今季もムーンショットを量産した。
大谷が今季放った44本塁打のうち、打球が最も高く上がったのは4月30日(同5月1日)敵地でのミルウォーキー・ブルワーズ戦で放った今季7号だった。
昨季ソフトバンクに所属した右腕コリン・レイが投じた85.9マイル(約138キロ)のカットボールを捉えると、打球は高々と舞い上がり中堅バックスクリーン奥へ消えた。
ネビン監督が「スコアボードの上のどこかに当たるかと思った。あんな1発はあまり見たことがない」と驚愕した一発は、打球速度114.3マイル(約184キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)、角度39度を記録。さらに最高到達点は162フィート(約49.4メートル)に達し、滞空時間は6.98秒という長さだった。
データ解析ツールのスタットキャストなどによると、この滞空時間は今季メジャー最長であり、最高到達点はスタットキャストが導入された2015年以降の本塁打では最も高かった。
ムーンショットと呼ぶにふさわしい豪快アーチに対し、大谷ファンを公言する『Fox Sports』のアナリスト、ベン・バーランダー氏は「神よ、大谷翔平が月までホームランをかっ飛ばした」と綴り、興奮を隠し切れない様子だった。
◇大谷翔平の今シーズン打球角度トップ3
1位 4/30(5/1)ブルワーズ戦7号/39度
2位 6/27(6/28)ホワイトソックス戦27号/36度
3位 6/27(6/28)ホワイトソックス戦28号/35度
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(T.Yamada/SPREAD編集部)
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— Ben Verlander (@BenVerlander) April 30, 2023