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スーパー・ミドル級世界4団体統一王者のサウル・カネロ・アルバレス(メキシコ)と、スーパー・ウェルター級世界4団体統一王者のジャーメル・チャーロ(アメリカ)によるドリームマッチがいよいよ30日(日本時間10月1日)に実現する。
2階級の体重差は、実に14ポンド(約6.5キロ)。チャーロは2階級上のカネロの土俵でどのような挑戦を見せてくれるのだろうか。
◆“体重差3キロ以上”現4団体統一王者同士のドリームマッチの行方は……サウル・カネロ・アルバレスvs.ジャーメル・チャーロ勝敗予想
■大手ブックメーカーはカネロ勝利を圧倒支持
ラスベガスのT-モバイル・アリーナにて行われる大会でトリを飾るのは大注目、史上初の4団体統一王者同士による一戦だ。
この試合ではカネロの王座のみが掛けられており、チャーロが勝利すればテレンス・クロフォード(アメリカ)に続く史上2人目の2階級4団体統一王者の誕生となる。
英国大手ブックメーカー『Bet365』は、カネロ勝利に「1.22倍」、チャーロ勝利に「4.25倍」のオッズを設定。新王者誕生の可能性は極めて低いという見解を示した。
試合結果についても、カネロの判定勝ちが「1.8倍」、カネロのKO、TKO勝ち(失格勝ちを含む)は「3.25倍」ともっとも低く、引き分けが「17.00倍」と、現王者・カネロが圧倒的な支持を集めている。
さらにラウンドごとのオッズでは、挑戦者・チャーロが第5ラウンド以内のKO勝ち予想には「101.00倍」と非現実的なオッズが設けられた。ちなみに、カネロがKOする確率が一番高いと予想されているのが、試合終盤の第8~9ラウンドで「19.00倍」となっている。
下馬評では圧倒的に不利な立場の挑戦者・チャーロ。2階級上げて現4団体統一王者に挑むという構図もあり、それは当然のことともいえる。しかし、チャーロは双子の兄であり、WBC世界ミドル級王者のジャーモールを始めとした大きな相手とのスパーリングを重ねてきており、昨年5月に行われたブライアン・カスターニョ戦から、約1年5カ月の間にケガを治して試合へ備える準備期間があった。
さらにチャーロはカネロ戦後に、長年ライバル視する現2階級4団体統一王者のクロフォード戦も見据えている。この大一番を通過点とし、さらに先を見通す挑戦者・チャーロ。現王者を撃破しジャイアントキリングを起こすことはできるのか。
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文●工藤愛梨(SPREAD編集部)