【MLB】「絶対に大谷翔平をMVPに選ばない」米識者、当確ムードに異論 チーム成績重視を強調 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「絶対に大谷翔平をMVPに選ばない」米識者、当確ムードに異論 チーム成績重視を強調

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【MLB】「絶対に大谷翔平をMVPに選ばない」米識者、当確ムードに異論 チーム成績重視を強調
  • 【MLB】「絶対に大谷翔平をMVPに選ばない」米識者、当確ムードに異論 チーム成績重視を強調

2023年シーズンも終盤を迎え、焦点はポストシーズンと個人タイトルに絞られてきた。ア・リーグMVPについては、大谷翔平ロサンゼルス・エンゼルス)が大本命となっているが、ここに来てその風潮に疑問を投げかける主張が増えており、物議を醸している。

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■「MVP=ベストな選手ではない」

リーグトップの44本塁打を放ち、本塁打王のタイトルをほぼ手中にしている大谷。投げては10勝をマークし、二刀流として素晴らしい成績を残した。このため、多くのメディアが「MVPはオオタニ。注目は満票かどうかだけ」と指摘し、2度目の受賞に太鼓判を押している。

しかし、こうした流れに対して、声高に異を唱える識者も存在。『MLBネットワーク』の番組に出演したクリス・ルッソ氏は「完全に方向性が間違っている。私なら絶対にオオタニをMVPに選ばない」と発言。

理由として「チームは勝率5割に届かず、借金が16もある。そんな状態で、彼は9月にロッカーを片付けた。それを責めたりはしないが、彼は現在チームに帯同せず、8月以降は投球もできていない。MVP(Most Valuable Player)とは最も価値がある選手であり、ベストな選手を意味するものではない。彼はMVPに選ばれるだろうが、私なら別の選手に投票する」とし、チーム成績を重視する姿勢を見せた。

パーソナリティーとして人気のあるルッソ氏だが、“マッドドッグ”の異名も持っており、放言は日常茶飯事。3月のワールド・ベースボール・クラシックWBC)決勝で、大谷がマイク・トラウトを三振に切って取ったラストシーンについても「何が驚きの瞬間だ。チームメートだから空振りするしかなかったんだろう。ただの三振をトピックにするな」とコメントし、非難を浴びた。

■首位打者シーガーを推す声も

ルッソ氏のほかにも『ESPN』や『CBS Sports』でアナリストを務めるウェス・クレメンツ氏は先日、「オオタニがMVPだとはまったく思わない。(テキサス・レンジャーズ)のコーリー・シーガーがふさわしい」とツイートし、ア・リーグ首位打者を走る遊撃手に軍配を挙げた。

また、WBC米国代表監督のマーク・デローサ氏も『MLBネットワーク』の番組に出演した際、「MVPの議論を再考する必要がある」と話し、選出についてはチーム成績とリンクするのが妥当という考えを明らかにしたという。

大谷の2度目MVP受賞は間違いないだろうが、ここに来て異論も噴出。戦線離脱したことやシーガーの活躍も影響し、満票での選出とはならないかもしれない。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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