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アトランタ・ブレーブスは13日(日本時間14日)、敵地でのフィラデルフィア・フィリーズ戦に臨み、4―1で勝利。この結果、6年連続23度目のナ・リーグ東地区優勝を決めた。96勝50敗となり、勝率は両リーグ通じてトップの.658。同地区2位フィリーズに17ゲーム差をつける独走での6連覇となった。
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■目標はあくまでWS制覇
9回のマウンドに立った右腕カービー・イエーツが、最後の打者ブランドン・マーシュを仕留めてゲームセット。この瞬間、ブレーブスの地区6連覇が決まった。フィリーズファンからブーイングが起きたものの、選手やスタッフはグラウンド上で喜びを爆発させ、歓喜の輪を作った。
ロッカールームに戻ると、盛大な祝勝会。胴上げ投手となったイエーツの「音楽のボリュームを上げろ!パーティーだ」という声が号砲となり、ド派手なビールかけがスタート。ずぶ濡れになったイエーツは「これが野球選手として最高の時」と話し、喜びに浸った。
しかし、ブレーブスにとって地区優勝はもはや当然の仕事。目標はあくまで地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズを勝ち抜き、5度目となるワールドシリーズ制覇を果たすこと。ブライアン・スニトカー監督は「我々はいくつかあるチェックボックスに1つだけ印を付けたに過ぎない」とし、先を見据えた。
史上初の30本塁打&60盗塁を達成し、ナ・リーグMVP候補にあげられているロナルド・アクーニャJr.も「気分は良い。ただ、まだ仕事は終わっていない。目標はできる限り遠くまで行くことだ」と話し、さらなるチームタイトル奪取に意欲を見せた。
■7人が20本塁打以上の強力打線
今季のブレーブスを支えたのは、間違いなく超強力打線。51発を放ち、両リーグ通じて本塁打部門でトップに立つマット・オルソンを筆頭に、7人が20本塁打以上をマーク。この日146試合目を終えたチームの総本塁打は282本となり、すでに19年にロサンゼルス・ドジャースが記録した279本を超えてナ・リーグ新記録を樹立している。さらに、同じく19年にア・リーグのミネソタ・ツインズが打ち立てたメジャー記録、307本塁打まであと25本に迫っており、残り16試合、このままのペースで行けば更新も期待できる。
試合後にインタビューを受けたオルソンが「我々は試合を楽しんでいる。ハイレベルな野球をしながら、楽しんでいるんだ」と話せば、先制の35号2ランを放ったオースティン・ライリーも「このグループには何か特別なものがある。私たちはお互いを信じて、ハードワークしている。球場に来るのが毎日楽しいんだ」とコメントし、チームの雰囲気の良さについて言及した。
オルソンやアクーニャJr.というMVP候補に加え、この日先発し、リーグ最多の17勝目を挙げたスペンサー・ストライダーはサイ・ヤング賞の有力候補。投打に隙はなく、21年以来のワールドシリーズ制覇へ向けて視界良好となっている。
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文●SPREAD編集部