2026年W杯南米予選が7日にスタート。昨年のW杯カタール大会王者のアルゼンチンがホームに登場し、FWメッシのゴールでエクアドルを下した(1-0)。8日にホームでボリビアと対戦したブラジルは、FWネイマールの2得点などで5-1と圧倒。ネイマールはこれで国際Aマッチ通算79得点とし、“王様”ペレが50年以上守ってきた同国の歴代最多得点記録を塗り替えた。
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■ボリビア戦の2発で代表通算79得点
3-0で迎えた後半16分、こぼれ球に反応したネイマールは右足を振り抜き、豪快にゴールネットを揺らした。このゴールで代表通算78得点目をマーク。ペレが持つブラジルの歴代最多得点記録に並んでいたが、ついに単独トップへ躍り出た。さらに後半アディショナルタイムにもゴールを奪い、記録を「79」に伸ばした。
王国の最多スコアラーとなり、歴史に名を刻んだネイマールに対して、FIFA(国際サッカー連盟)も祝福。公式X(旧ツイッター)で「ブラジルに新しいゴールキングが誕生」と伝えた。
今夏にパリSGからアル・ヒラル(サウジアラビア)に移籍したものの、コンディション不良により、ここまで公式戦の出場はゼロ。今回のW杯予選出場も危ぶまれていたなかで、結果を出した形だ。
■「勝利への渇望は依然として強い」
ネイマールは試合前、その新天地について問われると「サウジリーグはフランスのリーグ・アンより優れているかもしれない」と発言。5大リーグのフランスを離れたことで、“都落ち”と揶揄する声に反論した。
「サッカーは同じだ。ボールは丸いし、ゴールポストもある」と話し、「隠すことは何もなく、我々は激しい練習をしている。依然として勝利への渇望は強く、アル・ヒラルでタイトルが欲しい。それは、(バルセロナやパリSG時代と比べても)あまり変わっていない」とコメント。欧州でプレーしていた時と変わらぬモチベーションを維持していることを明かした。
「新たにサウジアラビアにやって来た選手の顔ぶれを見ると、サウジリーグがフランスより優れていたとしても驚かないよね」と重ねて強調。今夏はネイマールを筆頭にカリム・ベンゼマ(レアル・マドリード→アル・イテハド)、エンゴロ・カンテ(チェルシー→アル・イテハド)、ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール→アル・アハリ)のほか、サディオ・マネ(バイエルン→アル・ナスル)、ファビーニョ(リヴァプール→アル・イテハド)らビッグネームが大挙参戦することになり、欧州のクラブ関係者を震撼させた。
■“爆買い”でプレミアに続く支出額
今夏の移籍市場は、サウジアラビアが突如席巻。選手獲得に費やした移籍金の支出額は9億5700万ユーロ(約1435億5000万円)で、28億1000万ユーロ(約4215億円)の英プレミアリーグに次ぐ世界で2番目に多いリーグになったという。
このまま“爆買い”は続くのか。もし続くとしたら、クリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル)が「サウジリーグは、世界でトップ5に入る国内リーグになれる」と再三口にしてきたが、それが現実となる日も近そうだ。
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文●SPREAD編集部
Mercy Neymar! Puskas almost scores a goalpic.twitter.com/cMgE15gidb
— VAR Tático (@vartatico) September 9, 2023