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ア・リーグ東地区の最下位と低迷するニューヨーク・ヤンキースに、20歳の超新星が躍動している。
9月にメジャーデビューしたばかりの20歳ジェイソン・ドミンゲスは8日(日本時間9日)、本拠地でのミルウォーキー・ブリュワーズ戦に「3番・中堅」で先発出場。3回に今季4号2ランを放った。
◆【実際の映像】ジャッジとの身長差にもビックリ……20歳ドミンゲスの右翼スタンドに突き刺さるデビュー7戦4発目
■低迷ヤンキースに希望の星
ドミンゲスは3回1死一塁の場面、相手先発コリン・レイが投じた甘めに入ったカッターを見逃さず強振、打球は低空飛行で右翼スタンドに突き刺さった。
2試合ぶり今季4号は打球速度102.9マイル(約166キロ)、飛距離407フィート(約124メートル)、打球角度23度の弾丸ライナー。ドミンゲスはダイヤモンドを一周した後、身長差26センチのアーロン・ジャッジとハイタッチし歓喜した。
これでデビューから7戦4発としたドミンゲスに対し、MLB公式のサラ・ラングス記者は自身のX(旧Twitter)で「1901年以降では史上最年少の記録」とルーキーの快進撃を紹介した。
この日、ドミンゲスの先制2ランも虚しく、2-8で敗れたヤンキース。ポストシーズン進出には厳しい状況だが、20歳のルーキーがヤ軍ファンに希望を与えている。
■来季は大谷と本塁打王争いか
ドミンゲスはドミニカ共和国出身の20歳。デビューした1日(同2日)のヒューストン・アストロズ戦でサイ・ヤング賞投手ジャスティン・バーランダーから、初打席初本塁打を放つなど5試合連続安打とし、2003年の松井秀喜(7試合連続)に次ぐデビューからのストリーク記録をマークした。
地元ニューヨークでは地球上に存在しない実力の持ち主を意味し「火星人」「エイリアン」との声が相次ぐドミンゲスは、8日(同9日)時点、7試合で27打数8安打の打率.296、4本塁打7打点、2四球1盗塁、OPS1.123。
来季は同じく空想の存在として「ユニコーン」と呼ばれる、大谷翔平との本塁打王争いを繰り広げるかもしれない。
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文●SPREAD編集部
Jasson Domínguez gives the #Yankees a 2-0 lead with his fourth home run of the season.
pic.twitter.com/qXTGfVxQTD— Bronx Bombers News (@NewsBronx) September 9, 2023