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フィラデルフィア・フィリーズのカイル・シュワーバーが6日(日本時間7日)、敵地でのサンディエゴ・パドレス戦に「1番DH」で先発出場。初回の第1打席で今季41号ソロを放った。
現在打率.195。「打率1割台で40本塁打」という史上初の“珍記録”誕生か。ファンの間でもにわかに注目が集まっている。
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■昨季は打率.218で本塁打王も…
昨季は打率.218で46本塁打を放ち、ナ・リーグの本塁打王に輝いたシュワーバー。元々打率が高い選手ではないが、打率2割を切ったのは2試合の出場にとどまった2016年を除くと、20年の短縮シーズンのみ。この年は59試合に出場、11本塁打で打率.188だった。
これまで40本塁打以上を打ち、打率1割台だった選手はおらず、最も“記録”に近づいたのは12年のアダム・ダンで打率.204、41本塁打。日本のコアなメジャーファンに“三振が多いスラッガー”として愛されたダンでさえ、40本塁打以上を放った年には打率2割を超えたのだ。
シュワーバーは現在177三振でナ・リーグワーストだが、四球数はメジャー全体で2位の112個。出塁率が高く、OPSはまさかの.820をマーク。今季400打席以上も務めるリードオフの役割は十分に果たしている。
一方で、これ以上シュワーバーの打撃が上向けば“珍記録”達成に黄色信号が灯る。この日は、41号本塁打含む4打数2安打1打点の活躍でチームの勝利に貢献。9月の月間打率.368と好調で、ナ・リーグ本塁打王争いではトップのマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)まで5本差と迫る。2年連続のタイトル獲得へ向けて一気に加速したいところだが、ファンの胸中は複雑なところだろう。
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文●SPREAD編集部
Another day, another leadoff homer for Kyle Schwarber! pic.twitter.com/xKnIlLSHtP
— MLB (@MLB) September 6, 2023