
女子ゴルフの国内第22戦「北海道meijiカップ」(北海道・札幌国際カントリークラブ 島松コース/6593ヤード、パー72)は6日、最終ラウンドが行われ、鈴木愛が5バーディ、ノーボギーの67で回り、大会レコードタイの15アンダーで2年振りのツアー通算18勝目を飾った。3打差12アンダー2位に桑木志帆が入った。
◆【実際の映像】2年ぶりの栄冠にガッツポーズ 鈴木愛がツアー通算18勝目を決めた瞬間
■12番パー5で流れを引き寄せた鈴木
雷雲接近のため、100分遅れでスタートとなった最終日。
川﨑春花、ささきしょうこ、鈴木の最終組は10時40分、1番ティーに立った。最初にバーディを手繰り寄せたのは川﨑。3番で約5メートルのバーディパットを決め、鈴木を捕らえる。次いで4番、今度はささきがピン奥1.5メートルを沈め、3人が首位に並ぶ。
6番パー5、ささきは3打目をピン左1メートルに寄せバーディ。単独首位に立つ。
鈴木はパットの距離感は絶妙だが、一筋の違いで入らない場面が続く。だが8番、ショットでピン手前2メートルにつけ、待望のバーディ。ささきに追いつくと、9番パー5の3打目がベタピン、タップインのバーディとし、単独首位に返り咲く。
川﨑も9番バーディで、前半を終えて鈴木12アンダー、川﨑・ささき11アンダー、前半2つ伸ばした小祝さくらが10アンダー。勝負のサンデーバックナインへと向かった。
11番、最終組は3人ともバーディチャンスを迎える。鈴木、川﨑は外すも、ささきがピン奥1.5メートルをねじ込み、再び鈴木を捕らえる。
12番パー5、鈴木が流れを引き寄せる。川崎はティーショットがフェアウェーセンターの木に当たり、大きく左に跳ねてOB。打ち直しからボギーにとどめるも一歩後退。ささきは4オン2パットのボギー。一方の鈴木は3打目をピン右1メートルにつけバーディ。これで鈴木は13アンダーまで伸ばし、2位との差を2打に広げた。
インに入ってバーディが来なかった小祝は、難しい13番で長いバーディパットを決め2位に浮上したが、続く14番パー3で痛恨のダボ。最終組のささきも、13番で3オン2パットの連続ボギーとしてしまい、流れは完全に鈴木に傾いた。
鈴木は15番、ピン左奥から優勝を決定付けるバーディ。16番も連続バーディとし、迎えた最終18番。バーディパットは左を抜けたものの、ウィニングパットを難なく沈め、笑顔で両手を大きく掲げた。終わってみれば、トーナメントレコードタイの15アンダー、3日間ボギーフリー、2位に3打差の完勝となった。
■主な上位選手最終成績
上位選手の主な最終成績は以下の通り。
優勝/15アンダー/鈴木愛2位/12アンダー/桑木志帆3位タイ/10アンダー/櫻井心那、小祝さくら、川﨑春花、ささきしょうこ7位タイ/9アンダー/リ・ハナ(韓国)、吉田優利、青木瀬令奈、葭葉ルミ11位タイ/8アンダー/仁井優花、野澤真央
後藤未有、永峰咲希は7アンダー13位タイ。内田ことこ、稲見萌寧は6アンダー20位タイ。藤田さいき、佐久間朱莉は5アンダー25位タイ。竹田麗央、鶴岡果恋、蛭田みな美、阿部未悠は4アンダー29位タイに終わった。
◆【実際の映像】2年ぶりの栄冠にガッツポーズ 鈴木愛がツアー通算18勝目を決めた瞬間
◆【ロレックスランキング】渋野日向子、古江彩佳、山下美夢有、岩井ツインズ、稲見萌寧…中心選手たちはいったい何位?
◆今なら思える「けがで視野が広がった」 渋野日向子が見つけた光
文●河野道久
2年ぶりに掴んだ栄冠!!!👑#鈴木愛 が安定感抜群のプレーで、JLPGAツアー通算18勝目をあげました🎉✨
ライブ配信はこちら▼
🔗DAZN https://t.co/oWPAiYYQ0a
🔗U-NEXT https://t.co/RcOSK6EEcB#JLPGA pic.twitter.com/CiBoPfA0Vt— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) August 6, 2023