先週は、夏の福島・中京が最終週。セレクトセールで億超えの高額で取引された馬が、順当にデビュー勝ちを決める馬もいれば、道中の大きな不利に泣かされる馬も見受けられた。また、新種牡馬レイデオロ産駒が、待望の初勝利をマーク。期待の大きい種牡馬だけに、今後も注目して見ていきたい。
今回は先週の2歳戦（芝・ダート）の結果を踏まえ、東西の注目すべき4頭をピックアップして分析する。
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■マテンロウゴールド
★★★★☆牡 （栗）中内田充正父:レイデオロ 母:ルールブリタニア短評:23日中京2歳新馬（芝2000m）に出走。五分のスタートから道中は先団の外めを追走。勝負どころから徐々に押し上げて、直線は馬場の真ん中へ。横一列の叩き合いで、一旦は先頭を譲る場面もあったが、勝負根性を発揮し、グイッとひと伸びして先頭ゴール。父レイデオロにとっては待望の産駒初勝利、そして、2021年のセレクトセールで1億4500万円で落札された高額馬が、見事にデビュー戦を飾った。まだ物見をしながら走るなど、幼さの残る現状。精神面も成長してくれば、さらにパフォーマンスを上げてくるだろう。
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著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100％超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。
