【プロ野球】パ・リーグ後半戦展望 エース山本由伸を擁する盤石のオリックスが強固な先発陣でリーグ3連覇なるか | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【プロ野球】パ・リーグ後半戦展望 エース山本由伸を擁する盤石のオリックスが強固な先発陣でリーグ3連覇なるか

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【プロ野球】パ・リーグ後半戦展望 エース山本由伸を擁する盤石のオリックスが強固な先発陣でリーグ3連覇なるか
  • 【プロ野球】パ・リーグ後半戦展望 エース山本由伸を擁する盤石のオリックスが強固な先発陣でリーグ3連覇なるか

オールスターブレークを挟み、7月22日からペナントレース後半戦が始まる。

パ・リーグでは上位3チームが争い、リーグ3連覇を狙うオリックスバファローズが首位ターンを決めた。激戦が続いたパ・リーグ前半戦を振り返り、後半の展望を探る。

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■死角なしの首位オリックス、躍進のロッテが追走

昨年の王者・オリックスは非常に安定した戦いぶりで、貯金17(49勝32敗2分)を稼いだ。

投手陣は前評判通り。エース山本由伸が9勝3敗、防御率1.74、左腕の宮城大弥が6勝3敗、防御率2.42と結果を残し、加えて、開幕投手に抜擢された高卒3年目の山下舜平大が8勝2敗、防御率1.49と予想以上の働きを見せた。ここに山﨑福也田嶋大樹山岡泰輔ジャレル・コットンが顔を揃える先発投手陣は非常に強固だ。先発防御率2.86は12球団トップ、パ・リーグでは唯一の防御率2点台と際立っている。

そして、打線は前評判以上だ。主砲・吉田正尚の抜けた「穴」が課題とされていたが、前半戦(83試合)を終えた時点でのチーム打率.254、チーム本塁打70本は、ともにパ・リーグトップ。FA加入した森友哉が故障で離脱したが、プロ5年目の頓宮裕真が“打撃開眼”で打率トップの.318をマーク。育成ルーキーの茶野篤政もレギュラーとして奮闘、7月に入るとレアンドロ・セデーニョも爆発中と新戦力が台頭している。負け越した月がなく、2度の5連勝と4連勝をマークし、連敗は4連敗が1度のみだった。

2位の千葉ロッテマリーンズは、前半戦貯金10(42勝32敗4分)と期待以上の成績。昨季リーグ5位ながら大幅な補強はなく、吉井理人監督の下で各選手が日替わり、週替わり、月替わりで活躍した。開幕直後は藤原恭大が奮闘し、5月は中村奨吾が月間打率.338、茶谷健太が.350、池田来翔が.373と揃って高打率をマーク。6月は角中勝也が月間打率.302、グレゴリー・ポランコが月間打率.348、7月はトレード加入した石川慎吾が快音を連発している。

そして投手陣ではエース佐々木朗希が7勝2敗、防御率1.48の好成績。チーム防御率3.35はリーグ5位、チーム打率はリーグ4位と振るわずも、1点差ゲームで19勝11敗という勝負強さが光っている。

優勝候補筆頭だった福岡ソフトバンクホークスは、貯金6(43勝37敗2分)の3位。オフの大型補強で投打とも充実の戦力を誇り、柳田悠岐が打率.305、14本塁打、48打点、近藤健介が打率.289、12本塁打、49打点と中軸打者が期待通りの働きを見せているが、思うように勝ち星が積み上がらない。

投手陣にエース・千賀滉大の抜けた影響が見え、打線が噛み合わない試合が多くあった。7月を4勝10敗と失速している点も、後半戦に向けて大きな不安材料になっている。

■CS進出を狙うBクラスは…

4位の東北楽天ゴールデンイーグルスは、借金4(39勝43敗1分)で前半戦を終えた。投手陣がリーグワーストのチーム防御率3.55。守護神の松井裕樹が防御率0.55に23セーブと抜群の安定感を見せたが、先発投手陣で2勝以上勝ち越しているピッチャーがおらず、則本昂大が4勝4敗、防御率2.96、田中将大が5勝5敗、防御率4.43という状況だ。

打線では浅村栄斗が18本塁打に50打点で2冠、小郷裕哉が新3番として奮闘しているが、島内宏明が打率.177と大不振。それでも、最大13あった借金を7月5日からの8連勝で4まで減らせたことは大きい。借金完済からの巻き返しは十分に期待できる。

松井稼頭央新監督の下でスタートを切った埼玉西武ライオンズは、前半戦を借金12 (35勝47敗1分)のリーグ5位で折り返した。投手陣は、髙橋光成平良海馬がともに6勝を挙げて防御率2点台と安定したピッチングを続け、リリーフ陣もリーグ2位の防御率2.67をマークしているが、打線が極度の得点力不足。

1試合平均2.83得点はリーグワーストで、首位のオリックス(3.9得点)とは1点以上も差がある。主砲・山川穂高を欠き、新たな4番として期待された渡部健人も7月に入って離脱。若手の成長に期待したいところだが、しばらく時間を要しそうだ。

最下位に沈んでいるのは、借金15 (35勝50敗)の北海道日本ハムファイターズ。4月を終えて9勝16敗も、5月には14勝11敗と盛り返し、6月も10勝12敗と粘りの戦いを続けた。交流戦では加藤豪将が活躍し、田中正義アリエル・マルティネス伏見寅威江越大賀ら新加入組も奮闘、4位をキープしながらAクラスを見据えていた。ところが、7月5日から6年ぶりの10連敗を喫して最下位転落。オールスターで2戦連続MVP受賞の万波中正を中心とした若手の活躍次第では、まだまだ巻き返すチャンスはありそうだ。

前半戦の混戦から各チームの現有戦力がつまびらかになり突入する後半戦。このままオリックスの3連覇は盤石なのか…それともダークホースが現れるのか。明日からの展開に期待したい。

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提供●Baseball Times

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