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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が17日(日本時間18日)、本拠地でのニューヨーク・ヤンキース戦に「2番DH」で先発出場。7回の第4打席で3試合連続本塁打となる35号同点2ランを放った。この日は4打数3安打2打点で、打率は.306となった。試合は延長10回、4―3でエンゼルスがサヨナラ勝ちを収めた。
◆【実際の映像】米中継局がわざわざ切り取って投稿した大谷翔平の英雄的バットフリップ
打球よりバットフリップに注目
2点を追う7回2死一塁の第4打席。大谷はカウント1-2から2番手右腕マイケル・キングの直球を完璧に捉えた。打った瞬間に本塁打を確信したのか、バットを放り投げると、ゆっくり歩き出した大谷。打球が中堅フェンスを越えるのを見届けると、右手を強く握りしめて絶叫した。
打球速度106.5マイル(約171.4キロ)、飛距離403フィート(約122.8メートル)、打球角度31度を記録した圧巻の一撃を米メディアも称賛。米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のサラ・バレンズエラ記者は「エンゼルスは7回裏、大谷が中堅フェンスを越える35号2ランを放ち3-3の同点に追いついた。大谷はダグアウトに戻り、観衆は “MVP “の大合唱だった」とつづり、大興奮となったスタンドの様子を伝えた。
また、MLB公式は「OH MY, OHTANI!」「Ohtani emotion」と立て続けにツイートし、感情を爆発させる大谷の画像とともに投稿。地元放送局で解説を務めるマーク・グビザ氏も「信じられない! SUGOI(すごい)」と絶賛した。
そのほか、地元紙『オレンジ・カウンティー・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者は打球の行方ではなく、放り投げられたバットに注目。自身のツイッターで「おそらく彼のキャリアの中で最高のバットフリップ」とつづり、クルクルときれいな回転で宙を舞って着地するバットの動きを称賛した。
ド軍が大谷の望むチーム像に合致
67試合を残し、早くも昨季の34本塁打を超えた大谷。借金を1に減らす白星に貢献したが、自身の去就を巡る報道は過熱する一方。試合前には大谷ファンを公言する「FOX Sports」のアナリスト、ベン・バーランダー氏も「大谷翔平のトレード先候補ランキング」を発表。「この二刀流のスーパースターが移籍するのはほぼ間違いなさそうだ。8月1日のトレード期限前に移籍するのか、それとも今オフのフリーエージェントで移籍するのかが問題だ」と記し、時期はともかくエンゼルスを去ることは確定的とした。その上で「大谷が2024年に行き着く先として、最も可能性の高い5球団を紹介しよう」として移籍先候補を挙げた。
それによると…。5位ニューヨーク・ヤンキース、4位シアトル・マリナーズ、3位サンフランシスコ・ジャイアンツ、2位ニューヨーク・メッツとなっており、1位にはロサンゼルス・ドジャースを推した。
ドジャースをトップに据えた理由について「大谷の1番の目標は勝つこと。ドジャースはそれにかなう。そして、大谷は西海岸のチームに行きたいと思っている。ドジャースは西海岸にあり、大谷がすでに慣れ親しんだ地域にある」と記し、相性の良さを強調。また、毎年のように大型補強を行うドジャースが昨オフに限っては動きが少なかった点に注目。「彼らは大谷のために1年間支出を控えた」とし、獲得予算もすでに保有していると推測した。
球界においてドジャース本命説は根強いが、バーランダー氏もこれに同調。2024年シーズン、大谷はドジャーブルーのユニフォームを着ているのだろうか。
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文●SPREAD編集部