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先週は、世代最初の重賞、函館2歳Sが行われ、10番人気の伏兵ゼルトザームが制覇し、重賞一番乗りを果たした。また、福島では、新種牡馬ロジャーバローズ産駒が初勝利をマーク、美浦・奥平雅士厩舎が、新馬戦2連勝を飾るなど、トピックの多い2日間だった。
今回は先週の2歳戦(芝・ダート)の結果を踏まえ、東西の注目すべき4頭をピックアップして分析する。
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■エンヤラヴフェイス
★★★☆☆牡 (栗)森田直行父:エイシンヒカリ 母:タイキアプローズ短評:16日中京2歳新馬(芝1600m)に出走。五分のスタートからスッと2番手につけて、折り合い良く追走。逃げ馬をマークするようなかたちで直線へ向き、残り100m付近で捉えると、上がり最速の末脚で後続に5馬身差をつける圧勝劇。テン良し、中良し、終い良しと、デビュー戦としては完璧なレース内容だった。半兄サミットストーンは2014年浦和記念の覇者。兄姉はダートで活躍した馬が多いが、本馬は芝の中・長距離で力を発揮できそう。次走は新潟2歳Sを視野に入れている。
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著者プロフィール
石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。