【MLB】大谷翔平、緊急降板で4敗目 米メディアは止まらぬ負の連鎖に“エンゼルス史上最悪の1日”と指摘 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】大谷翔平、緊急降板で4敗目 米メディアは止まらぬ負の連鎖に“エンゼルス史上最悪の1日”と指摘

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【MLB】大谷翔平、緊急降板で4敗目 米メディアは止まらぬ負の連鎖に“エンゼルス史上最悪の1日”と指摘
  • 【MLB】大谷翔平、緊急降板で4敗目 米メディアは止まらぬ負の連鎖に“エンゼルス史上最悪の1日”と指摘

ロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が4日(日本時間5日)、敵地でのサンディエゴ・パドレス戦に「3番DH・投手」先発出場。8勝目を目指して今季17度目の先発マウンドに上がったが、6回途中7安打5失点で降板。4敗目を喫し、防御率は3.32となった。打者としては3打数無安打で、9回には代打を送られた。パドレスに5―8で敗れたエンゼルスは連敗。貯金も2に減少し、ポストシーズン進出へ向けて雲行きが怪しくなってきた。

◆【実際の映像】大谷翔平、6回に浴びた痛恨の2連続被弾 キャリア初の連続本塁打を許したシーン

■爪の問題で球速ダウン

前半戦最後となる投打二刀流でマウンドに上がった大谷。3回まで毎回三振を奪うなど無失点投球を続けたが、4回2死一、二塁からジェーク・クロネンワースに適時二塁打を浴びて2失点。さらに6回にはザンダー・ボガーツに左越え2ランを浴びると、続くクロネンワースにも2者連続本塁打となる右越えソロを被弾した。

大谷はここで降板し、2番手アーロン・ループにマウンドを譲った。米メディアなどによると、交代理由は前回登板で割れた右手中指の爪が完治しておらず、球数を重ねるにつれて再び悪化したためだという。結局、この日は5回0/3を投げて7安打4四球5失点という内容で黒星を喫した。

大谷は「爪の問題で全力を出すのが難しかった。試合の終盤になると少しずつ速度が落ちた」と振り返ったが、実際この日のストレートの平均球速は95.3マイル(約153キロ)で、シーズン平均97.1マイル(約156キロ)から減速していた。

フィル・ネビン監督は試合後、「大谷は6回に入って、自分の投球がコントロールできていないと感じていたようだ。投げる前に話したが、調子は良いと言っていた。しかし、ボールをしっかり握ろうとすると違っていたのかもしれないし、それが投球に影響を与えたのかもしれない」と言及し、崩れた原因を推測した。

■トラウト骨折、レンドン打撲

大谷翔平と並ぶエンゼルスの象徴、マイク・トラウト(C)Getty Images

また、指揮官は大谷に代打を送った理由について「9回のあの時点でスコアは1―7だった。そしてマウンドには左投手が立っていたので、(右打者の)ジョー・アデルに打席に立ってもらおうと思った。大谷には治療を受けてこいと話した。アデルは良いスイングをして、しっかりと打った。(大谷の)指の問題というより、試合状況を重視した」とコメントし、大量ビハインドという状況や相手投手を踏まえた上での判断だったことを明かした。

試合前にはマイク・トラウトが「左手有鉤(ゆうこう)骨の骨折」で負傷者リスト(IL)に入ることが発表された。さらに、この試合の4回にはアンソニー・レンドンが自打球を左脚に当ててもん絶、打撲で途中交代した。そして、ついには大谷も再び爪が割れて緊急降板を強いられた。

負の連鎖に見舞われたエンゼルスについて、米スポーツメディア『The Athletic』のサム・ブラム記者が「ここ24時間、あらゆる面で絶対的な災害がチームを襲った」とツイートしたほか、MLB公式サイトも「エンゼルスにとって7月4日は忘れられない日になった」と記し、異常事態ぶりを表現した。

すでにザック・ネト、ジオ・ウルシェラ、ブランドン・ドルーリーといった主力野手も離脱しており、野戦病院と化しているエンゼルス。しかし、大谷は「厳しい状況だけど、出ている選手は頑張っている。1勝1勝積み上げていくしかない」というコメントを発し、前を向いた。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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