【MLB】2勝目の前田健太、「投球フォーム見直し」が復活のカギ 指揮官も「外科手術のように打ち取る」と精密ぶり称賛 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】2勝目の前田健太、「投球フォーム見直し」が復活のカギ 指揮官も「外科手術のように打ち取る」と精密ぶり称賛

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【MLB】2勝目の前田健太、「投球フォーム見直し」が復活のカギ 指揮官も「外科手術のように打ち取る」と精密ぶり称賛
  • 【MLB】2勝目の前田健太、「投球フォーム見直し」が復活のカギ 指揮官も「外科手術のように打ち取る」と精密ぶり称賛

ミネソタ・ツインズ前田健太が4日(日本時間5日)、本拠地でのカンザスシティ・ロイヤルズ戦に先発登板。7回を投げて3安打2失点9奪三振と好投し、今季2勝目を挙げた。チームは9-3で勝利し、ア・リーグ中地区で首位をキープしている。

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■TJ手術後、最長の7回を投げ切る

初回を3者連続三振に斬って取り、順調に立ち上がった前田。2、3回も無失点で切り抜けたが、4点リードの4回に味方の失策で走者を許すと、ボビー・ウィットJr.に2ランを浴びた。しかし、その後は立ち直り、危なげない投球を披露。7回87球を投げ切り、3安打2失点(自責1)1四球9奪三振で、今季2勝目(5敗)を手に入れた。

打線も224勝投手ザック・グレインキーらロイヤルズ投手陣を攻略し、前田を援護。9-3で勝利したチームは貯金を1とした。

2021年9月に右肘じん帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けて以来、最長の7回を投げた前田。持ち味のスプリットやスライダーなど変化球が冴え、投じた87球のうち約7割の59球がストライクとなり安定感が光った。

前田について、ロッコ・バルデリ監督は「我々が見たいと望んでいた投球だった。数年前(20年)にサイ・ヤング賞投票で2位になった男が戻って来て、今日またサイ・ヤング賞にふさわしいパフォーマンスを見せた」と絶賛。続けて「彼の登板を数多く見てきたが、その中でも今日は非常に優れたバージョンの健太だった。そういう健太がどういうものか、我々はよく分かっている。彼が打者を仕留める方法は、まるで外科手術のように精密だ」と話し、目を細めた。

■敵将も「彼は本当に手ごわい」

21年にトミー・ジョン手術を受けた前田は、昨季は全休。今季は2シーズンぶりに戦列に復帰して開幕を迎えたが、4月26日(同4月27日)のニューヨーク・ヤンキース戦で右上腕の張りを訴え、負傷者リスト(IL)入り。その後、リハビリを経て6月23日(同24日)のデトロイト・タイガース戦で復帰登板。6月28日(同29日)のアトランタ・ブレーブス戦にも先発し、今回がILから復帰後3試合目のマウンドとなっていた。

前田は試合後、「内容も良かったし、7回を投げられたことが自分にとってすごく自信になった」とコメント。さらに「故障者リストに名を連ねている間に自分の投球フォームを見直す時間があった。その結果、現在は対戦する各打者に集中できているので、それはプラス。自信を持って攻めることができ、フォームについても心配する必要がない。それは大きなこと」と話し、復活へ向けてフォームの修正に着手していたことを明かした。

敵将マット・クアトラロも「前田は常に屈しない選手だ。彼の投球はスピン、スピン、スピン、そして時折速球が混ざる。ストライクゾーンの低めにスライダーが決まり、ストライクだと思ったらボールになる。彼は本当に手ごわい」と称えた。

シーズン後半、マエケンの本格復活に期待が集まっている。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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