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28日(日本時間29日)に行われたオークランド・アスレチックスとニューヨーク・ヤンキースの試合で、11年ぶりの大記録が誕生した。
ヤンキースの先発右腕、ドミンゴ・ヘルマンがMLBでは24人目となる(ポストシーズン含む)完全試合達成。打者27人を完璧に抑え、メジャーの長い歴史にその名を刻んだ。
◆【実際の動画】ヤンキース右腕がメジャー11年ぶりの大記録達成!背番号「0」が歓喜の輪に
■粘着物質使用疑惑で出場停止から復帰
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完全試合達成、ドミンゴ・ヘルマン全99球(C)MLB
メジャー6シーズン目のヘルマンは、2019年に18勝を挙げるなど、ヤンキースで主に先発ローテーションの一角として活躍。今季16試合目の登板で偉大な記録を達成した。
ヘルマンは、初回から2三振を奪う立ち上がり。鋭いカーブを軸にフォーシームとチェンジアップで緩急をつけ、テンポよくアスレチックス打線を翻弄。9回裏、最後の打者はアスレチックス期待のルーキー、エステウリー・ルイーズ。得意のカーブで三塁ゴロに打ち取ると、ヤンキース現役では唯一の一桁背番号「0」が歓喜の輪に包まれた。全99球の内訳は、カーブ51球/フォーシーム30球/チェンジアップ17球/シンカー1球。
5月16日(同17日)の登板では、粘着物質使用疑惑で10試合の出場停止処分に。直近2登板では17失点、奮起が期待されるマウンドで最高の結果を残して見せた。メジャーの完全試合達成は、2012年当時シアトル・マリナーズのエースだった、フェリックス・ヘルナンデス以来24人目の大記録。
◆死球数3年連続2000個超えは粘着物質取り締まりの影響か、ダルビッシュ有の「滑りやすいボール是正」警鐘も届かず
◆60本塁打も可能な、大谷翔平の移籍先候補 二刀流に及ぼす本拠地球場のアドバンテージ
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文●SPREAD編集部
Germán. HISTORY! pic.twitter.com/ktEZbxZNIo
— New York Yankees (@Yankees) June 29, 2023