女子ゴルフの国内第17戦「アース・モンダミンカップ」（千葉県・カメリアヒルズカントリークラブ／6650ヤード、パー72）は25日、最終ラウンドが行われ、申ジエ（韓国）、岩井明愛が通算13アンダーで並んでホールアウト。プレーオフの末、申が今季2勝目、通算28勝目を飾り、永久シードまであと2勝に迫った。
◆【実際の映像】申ジエ、プレーオフ第1ホールで見せたスーパーショット！第3打をバックスピンでピン側へ■最後まで誰が勝つか分からない名勝負
序盤、上位陣のスコアが伸び悩む中、猛チャージをかけたのが、首位と5打差5アンダー19位タイで出た吉田優利だ。
1番、5番とバーディ先行。8番パー5で2オンを狙った2打目がピン横を通ってグリーン奥カラーへ。これをねじ込んでイーグル。9番でもスライスラインを読み切ってバーディ。前半スコアを5つ伸ばした。
10アンダー首位タイで出た最終組の3人。山下美夢有はイーブン。サイ・ペイイン（台湾）は2番でボギー先行。しかし、5番から3連続バーディ。特に6番では20メートルの長いパットを見事に沈めた。
岩井ツインズの姉・明愛は、幸先よく1番バーディで単独首位に立つ。6番でサイに並ばれ迎えた7番、ピンハイから決めてバーディ。続く8番もワンピンに寄せバーディ。再び単独首位（13アンダー）に返り咲いてサンデーバックナインへと向かった。
後半に入って吉田は難しい11番でバーディを取るも、13番パー3で落とし一歩後退。優勝争いは明愛とサイの一騎打ちの様相を帯び始める。サイは10番で落とすも、11番ラフからの2打目をピンハイ50センチにつける。だが、明愛が先に7メートルのスライスラインを決め切るバーディ。サイもバーディとするが、2打差は縮まらない。
この間、じっと耐えてきた元世界ランク1位の申が徐々に迫ってくる。1番のバーディ以降、なかなかバーディが来なかったものの、11番で長いバーディパットが決まると、流れが変わる。14番、15番連続バーディとし、明愛と1打差に詰め寄る。
15番パー3、明愛は1.2メートルのパーパットを外しボギー。これで明愛と申が首位に並ぶ。明愛は16番でも2メートル弱のパーパットを外し、痛恨の2連続ボギー。ついに申が単独首位に立つ。申は18番、下りのバーディパットが入らず、13アンダーでホールアウト。
追う立場に変わった明愛は17番、1メートルのバーディパットを慎重に沈めて追いつく。最終18番はパーとし、決着はプレーオフに持ち越された。
■勝負を決めたのは申の3打目
プレーオフ1ホール目、ティーショットはともにフェアウェー。2打目、申はフェアウェー、明愛はラフ。申は3打目をピンの根元に落とし、スピンバックで手前2メートルにつける。明愛の3打目はグリーンをこぼれ、奥へ。
明愛はアプローチでバーディを狙うも左を抜けてしまう。申は慎重なアドレスからパットを振り抜くと、ボールはど真ん中からカップへ。すぐさまガッツポーズを決め、両こぶしを空に高く突き上げた。そしてお互いキャップを取り、申と明愛はハグして健闘を称え合った。
通算28勝目を飾った申は優勝スピーチで、「1カ月ぐらい前に祖母が亡くなったんですが、今週の試合前に夢に出て応援してもらいました。プレーオフのバーディパットが入る前も、おばあさんにちゃんと見ていてくださいって考えながらプレーしました。こんないい試合で、明愛選手といい勝負ができて、またこれからいい勝負がしたいのでよろしくお願いします。こんな素晴らしい大会で優勝できて、本当に自信になりました。永久シードまであと2勝、頑張ります」と涙ながらに語った。
■主な上位選手最終順位
上位選手の主な最終順位は以下の通り。
優勝／13アンダー／申ジエ（韓国）2位／13アンダー／岩井明愛3位／12アンダー／菊地絵理香4位タイ／11アンダー／笠りつ子、吉田優利、濱田茉優、菅沼菜々、小祝さくら、サイ・ペイイン（台湾）10位タイ／10アンダー／ウー・チャイェン（台湾）、佐藤心結、稲見萌寧、岩井千怜、山下美夢有
福田真未は8アンダー16位タイ。上田桃子、金田久美子は7アンダー18位タイ。佐久間朱莉は6アンダー22位に終わった。
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文●河野道久
／#プレーオフ 第1ホールで決着!!!👏
＼#申ジエ が第3打でスーパーショット🏌️♀️✨
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