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日本卓球会社(ニッタク)が主催する『遊ぼう!学ぼう!卓球チャレンジ』が10日、都内で行われた。
◆小学生指導の石川佳純、「免許を取りに行きます」とチャレンジ宣言 引退後の心境変化を明かす
■第1部では基礎的な知識や技を伝授
本イベントは千代田区立お茶の水小学校の授業の一環で行われたもの。同校の体育館には小学5年生、6年生の生徒たちが集まった。
今回はゲストとして先月引退を発表した石川佳純、ミキハウス所属の佐藤瞳、芝田沙季、橋本帆乃香、大藤沙月、横井咲桜の6人が登場。また、ファシリテーターとして平野早矢香もかけつけ、2部構成のプログラムが行われた。
第1部では6人による卓球教室が行われ、ラケットの握り方やフォアハンド、バックハンドといった基礎的な知識を子供たちに伝授。卓球経験者が多くみられた中、石川や各選手たちは丁寧に指導する姿が見られた。
コートごとによるラリーを競い合うゲームや、トップ選手による「技」を実際に体験する場面も。ロンドン五輪で銀メダルを獲得した石川と平野の“黄金タッグ”が復活する場面もあり会場を沸かせた。
■生徒からの鋭い質問に回答
また、第2部では平野による進行で、6人を交えたトークショーも実施。
両親の影響で卓球を始めた石川は、自身の小学生時代について、「卓球を習い事のなかで始めたのは一番最後だった。水泳とかピアノとか、バレエとか、いろんなことをチャレンジしていて、最後に残ったのが卓球でたまたま長く続いた」とコメント。
石川は、長く卓球を続けられた秘訣を平野さんから問われると、「今日、みんなにやってもらったようなラリーとかが楽しかった。今日は1回だったのが明日は3回、1週間経つと10回というように、目に見えて進歩できるのがすごく楽しかった」と回答した。
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イベントで小学生を指導する石川佳純 撮影:SPREAD編集部
子供たちからの質問コーナーも設けられ、「挫折しそうなときはどうしますか?」と鋭い質問が飛んだ。この問いに橋本は「辞めたいと思ったことは何度もあった。でもまだ勝ちたいから練習するしかないと決めた」と覚悟を語り、佐藤は「嫌になる時もあるけれど、卓球が好きと思える気持ちがある」と述べた。
トップアスリートであり続ける過程で石川は「常にいいイメージを持つこと」の大切さを説き、「大変な中にも目標をクリアしていくのは楽しい。常にいいイメージを持ち続けることは小さいころから自分に約束してきた」と語った。
最後には記念撮影が行われ、現役を引退した石川には生徒から手紙と花束のプレゼントが。大盛況のうちにイベントは幕を閉じた。
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文●井本佳孝(SPREAD編集部)