【ラリーアート】三菱自動車、モータースポーツ参戦の扉を開いたコルトの新型を発表 WRC参戦はあるのか… | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【ラリーアート】三菱自動車、モータースポーツ参戦の扉を開いたコルトの新型を発表 WRC参戦はあるのか…

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【ラリーアート】三菱自動車、モータースポーツ参戦の扉を開いたコルトの新型を発表 WRC参戦はあるのか…
  • 【ラリーアート】三菱自動車、モータースポーツ参戦の扉を開いたコルトの新型を発表 WRC参戦はあるのか…

三菱自動車工業株式会社の欧州事業統括会社であるミツビシ・モーターズ・ヨーロッパ・ビー・ブイは9日、欧州市場向けの新型コンパクト・ハッチバック「コルト」を発表した。

◆【実際の映像】三菱ヨーロッパが発表したプレミア動画では、モータースポーツへの参戦を匂わせている

■120万台以上のセールスを記録した人気ブランド

「コルト」は三菱自動車が乗用車で初めて採用したペットネーム。1962年にコルトの名を冠した最初の車「コルト600」をリリース。1967年「コルト1000F」による国際ラリーへの初参戦以降、三菱自動車はモータースポーツへの挑戦を続け、今日のクルマづくりに繋がる礎とした。数世代にわたって国内外で支持されたコルトは欧州において1978年から2014年にかけ120万台以上のセールスを記録した。

ラリーでその走りを見たいスタイリッシュなリア 提供:三菱自動車

三菱自動車はかねてよりモータースポーツ・ブランドとして「ラリーアート」を使用。2022年6月に新生「三菱ラリーアート」を再出発させ、同11月に開催されたアジアクロスカントリーラリーに出場。復帰戦でみごと初優勝を飾ったばかりだ。さらにかつて国際ラリーで活躍した「コルト」ブランドが復活するとなると、この車種を活用し、世界ラリー選手権(WRC)に三菱ラリーアートとして参戦する可能性もあるのかと、当然ファンの期待は高まる。

■WRC連覇の夢を再び

三菱はWRCにおいて1996年から99年までトミ・マキネンを擁しドライバーズ・タイトルを4連覇、これは後にセバスチャン・ローブ、セバスチャン・オジエに破られるまで最多連勝記録だった。また98年には三菱自動車としてマニュファクチャラーズ・タイトルも獲得している。

また、ダカール・ラリー(パリ・ダカール・ラリー)はパジェロを投入。ここでも12度の優勝を飾っており、コルトを使用しこのラリーに戻って来るのかも、気になるところだ。

本年3月から欧州で販売し好評を博している「ASX」に続いて、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受ける新型「コルト」は、アライアンスによるCMF-Bプラットフォームを採用、5ドアコンパクトハッチバックとして欧州市場に9年ぶりに再投入。同車はトルコのルノー社ブルサ工場で生産し、本年10月より三菱自動車の販売ネットワークを通じて、欧州で販売を開始する予定。

新型コルトは、欧州の街並みに映える力強くスポーティな外観。フロントには、三菱自動車のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」の要素を取り入れた、両サイドに広がる勢いを表現したグリルを採用し、上部にスリムなフルLEDヘッドライト、下部にL字型のLEDデイタイムランニングランプを組み合わせることで、シャープな表情に仕上げています。リヤではワイド感を強調するバンパーにより、スポーティで安定感のあるデザインを実現した。

欧州に似合うスタイリッシュな外観 提供:三菱自動車

また、環境に配慮したハイブリッド(HEV)モデルとガソリンエンジン・モデルを設定。HEVモデルでは1.6Lガソリンエンジンに駆動用と発電用の2つのモーター、マルチモードの自動変速機と1.2kWhの駆動用バッテリーを組み合わせた。ガソリンエンジンモデルでは1.0Lガソリンターボエンジンと6速マニュアルトランスミッション、1.0Lガソリンエンジンと5速マニュアルトランスミッションの組み合わせを設定する。

上質感のある室内では、インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を配置しました。7インチと9.3インチ*1のディスプレイから、走行モードやエンジンの出力特性、ステアリングフィール、車内環境などを個別設定できる「マルチセンス」システムを操作可能。走行モードは「マイセンス」「スポーツ」「エコ」の3つから選択することができる。さらに、BOSEプレミアムサウンドシステム*1によって、ドライブ中も臨場感のあるオーディオ体験を楽しむことが可能。また、先進安全装備*2を充実させたことにより、ドライバーの運転をサポートするとともに、安全・安心なドライブを提供する。

*1:グレード別装備*2:新型『コルト』に含まれる先進安全装備は下記の通りです。– レーダークルーズコントロールシステム[ACC](全車速追従機能付)Adaptive Cruise Control with Stop & Go– 車線逸脱防止支援機能[LDP]Lane Departure Prevention– 駐車支援システム Easy Park Assist– 衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM]Forward Collision Mitigation system– 車線逸脱警報システム[LDW]Lane Departure Warning– オートマチックハイビーム[AHB]Automatic High Beam– 標識認識システム[TSR]Traffic Sign Recognition– 後側方車両検知警報システム[BSW]Blind Spot Warning– 後退時交差車両検知警報システム[RCTA]Rear Cross Traffic Alert

三菱ヨーロッパが発表した動画によると「新型コルトはモータースポーツを一世風靡したブランドの第7世代」として紹介。三菱ファンでなくとも、わくわく感を抑えられないプレミアとなっている。

◆三菱自動車の存在感も高めるために不可欠な国内外モータースポーツ支援の輪

◆AXCRで復活の三菱・増岡浩総監督が語る地球との戦い「それがラリーだ」 前編

◆【三菱ラリーアート正史】第1回 ブランドの復活宣言から、その黎明期を振り返る

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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