【WRC】第6戦ラリー・イタリア サルディニア初日 トヨタ勢トップは勝田貴元 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【WRC】第6戦ラリー・イタリア サルディニア初日 トヨタ勢トップは勝田貴元

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【WRC】第6戦ラリー・イタリア サルディニア初日 トヨタ勢トップは勝田貴元
  • 【WRC】第6戦ラリー・イタリア サルディニア初日 トヨタ勢トップは勝田貴元

2023年FIA世界ラリー選手権WRC)第6戦ラリー・イタリア サルディニアは現地1日、イタリアのサルディニア島で開幕を迎えた。

今回、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR)からはカッレ・ロバンペラエルフィン・エバンスセバスチャン・オジエ勝田貴元の4台がGR YARIS Rally1 HYBRIDで参戦。トヨタ勢として今シーズン5勝目を目指す。

◆第6戦ラリー・イタリア サルディニア トヨタは今季5勝目目指す、焦点はロバンペラ vs. オジエか

■首位のラッピとわずか0.9秒差

1日にはオープニングとしてサルディニア島北東部のオルビアで1本のスーパーSSが行なわれ、首位はヒョンデのエサペッカ・ラッピ、2位はフォードのオィット・タナック、3位にはヒョンデのティエリー・ヌービルが入った。

初日、トヨタ勢トップの走りを見せた勝田貴元 (C) Red Bull Content Pool

トヨタ勢のトップは4位につけた勝田貴元。第5戦で今季初優勝を飾ったロバンペラが5位。オジエが6位、エバンスは8位だった。

今季第5戦ラリー・ポルトガルが終了した時点で、GR YARIS Rally1 HYBRIDは4勝を記録。そのうち、グラベル(未舗装路)イベントでは、第3戦ラリー・メキシコでオジエが優勝、第5戦ラリー・ポルトガルではロバンペラが優勝。そして迎えた第6戦ラリー・イタリア サルディニアは、地中海に浮かぶイタリアのサルディニア島を舞台とするグラベル・ラリーとなる。開催20周年となる今回、サービスパークは島北東部のオルビアに置かれ、初日の1日は午前中に2.87kmのシェイクダウンが行なわれた。

18時過ぎからは、オルビアの郊外でスーパーSSが1本行われ、オルビア市街地の道と、ハイスピードなグラベルセクションの両方を走行する3.20kmのミックスサーフェスステージ(舗装路と未舗装路が含まれるステージ)で、4台目のGR YARIS Rally1 HYBRIDをドライブする勝田がチーム最上位の4番手タイムを記録。ベストタイムのラッピとは0.9秒差だった。

そして、勝田と0.3秒差の5位にロバンペラ、0.4秒差の6位にオジエがつけ、エバンスは首位と2秒差の8位で初日を終えた。

前年王者のロバンペラは「オルビアの最初のステージは、グラベル路面を走ったり、街中を走り抜けたりと、とてもいいステージでした。いつものように、ファンの皆さんにとっては見応えのあるショーになったと思います。午前中のシェイクダウンで最初に走行した時は、予想通り路面は滑りやすかったですが、少なくとも今週降った雨により少しは楽になりました。明日は、今大会最も長い一日で、なおかつ最長のステージを出走順一番手で走行するため、我々にとって大きなチャレンジになることは間違いありません。何とか問題なく乗り切り、最終的に上位に食い込めるかどうかを確認したいと思います」と挽回を期した。

TGRチーム代表のヤリ-マティ・ラトバラは「オルビアのファンの皆さんのために、ハイスピードなセクションや大きなジャンプが設けられたこの素晴らしいスーパーSSでラリーをスタートすることができて、嬉しく思います。我々のドライバーたちはミスをせず、タイムも拮抗しているので、重要な明日に向けて準備は万端です。現時点で明日の天気がどうなるのか読めず、この大会ではあまりないことですが、雨が少し降る可能性もありそうです。もしそうなれば、出走順に関して我々のドライバーたちの助けになるでしょう。明日は約50kmのモンテ・レルノのステージもあり、それをいかにうまくこなすかが、この週末に良い結果を得るための、ひとつの鍵になると思います」と気を引き締めた。

ラリー・イタリア サルディニア 提供:TGR/WRC

競技2日目となる2日のデイ2は、オルビアのサービスパークを中心に3本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS4と、その再走ステージであるSS7「モンテ・レルノ」は、全長49.90kmと非常に長く、今シーズンここまで最長となるロングステージ。また、6本のステージの合計距離は138.04kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は347.38kmとなる。

■ラリー・イタリア サルディニア デイ1の結果

1 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 2m24.9s2 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード PUMA Rally1 HYBRID) +0.2s3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +0.5s4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +0.9s5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.2s6 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.3s7 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1.8s8 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.0s9 ピエール=ルイ・ルーベ/ニコラ・ジルソー (フォード PUMA Rally1 HYBRID) +2.1s10 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +4.6s

◆【実際の映像】土煙を上げ爆走、今季初優勝のカッレ・ロバンペラ

◆第5戦ラリー・ポルトガル 昨季王者トヨタのカッレ・ロバンペラが今季初優勝、ランク首位に 

◆世界ラリー選手権2023年シーズン特集 トヨタは3年連続3冠獲得なるか、カッレ・ロバンペラの連覇は… 速報・結果一覧

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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