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ボストン・レッドソックスの吉田正尚が16日(日本時間17日)、本拠地でのシアトル・マリナーズ戦に「2番左翼」で先発出場。第1打席にメジャーで自身初となる三塁打をマークすると、3打席目にもエンタイトル二塁打を放つなど活躍。5打数2安打3打点で打率を.301とした。チームも9-4で勝利し、連敗を4で止めた。
◆【実際の映像】吉田正尚の「煙が出ていた」強烈フェン直三塁打
■「ロケットのような三塁打」
初回無死一塁で迎えた吉田の第1打席。カウント0-1から右腕ルイス・カスティーヨの97.1マイル(約156キロ)の直球を捉えると、打球はグングン伸びて中堅フェンス直撃の適時三塁打となった。吉田は三塁にヘッドスライディングし、ガッツポーズも見せた。
速度108.7マイル(約175キロ)、飛距離397フィート(約121メートル)、角度20度を記録したこの当たりに対して、地元メディア『Masslive.com』のクリス・コティロ記者は「吉田が中堅フェンスに向かってロケットのような三塁打を放った」とツイートし、弾丸ぶりを表現した。
第2打席は二ゴロに倒れたが、4-4で迎えた5回無死二塁の第3打席でも100マイル超えの内角速球を振り抜き、勝ち越しとなる右越え適時二塁打を放った。この試合2本目となる長打を見届けたMLB公式サイトのイアン・ブラウン記者は「吉田が大活躍している。三塁打と二塁打を記録した」とつづり、称賛した。
■3試合ぶり今季15度目マルチ
4打席目は中飛、8回の1死満塁で回ってきた5打席目は一塁ゴロで3打点目を挙げた吉田。この日は5打数2安打3打点で、3試合ぶり今季15度目のマルチ安打をマーク。打率を.301に引き上げた。
アレックス・コーラ監督は試合後、初回に4点を挙げた上位打線を称賛。「まず1番アレックス・バードゥーゴが全力疾走で塁に出て、相手にプレッシャーをかけた。そして、続くマサ(吉田)が三塁打を放ち、3番ジャスティン・ターナーが本塁打。良い仕事であり、良い打席を積み重ねた」とコメントした。
吉田は15日(同16日)の同カードを休養のため9日ぶりに欠場。直近7試合では打率.222とやや調子を落としていただけに、リフレッシュの効果が表れたようだ。
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文●SPREAD編集部