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トロント・ブルージェイズの菊池雄星が7日(日本時間8日)、敵地でのピッツバーグ・パイレーツ戦に先発登板。6回1/3を4安打無失点でまとめ、開幕から無傷の5勝目を挙げた。
防御率は3.35。10-1で勝利したチームは、これで同一カード3連勝。貯金7でア・リーグ東地区3位に浮上した。
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■中4日のマウンド、短期間で修正
菊池は初回、先頭ケブライアン・ヘイズにいきなり四球を与えたものの、後続を打ち取って無失点で切り抜けた。その後は制球も安定。2回には先頭打者から2者連続三振に仕留めるなど、切れのある直球を武器にパイレーツ打線を翻弄した。
6回まで0を並べた菊池は、7回1死から二塁打を浴びたところで交代。2番手イミ・ガルシアが後続を断った。チームは打線が活発で15安打10得点の猛攻。投手陣も踏ん張り、10-1で大勝した。
6回1/3を4安打無失点でまとめた菊池は、これで開幕から無傷の5連勝。この日は最速96.5マイル(約155キロ)の直球を軸に配球。スライダー、チェンジアップ、カーブも低めに集め、相手を封じた。
菊池は試合後、「昨年は悔しい思いをしたが、今年はその悔しさをバネにしている。昨年の失敗から学び、今年に生かしている」と話した。
前回登板となった2日(日本時間3日)のボストン・レッドソックス戦では、吉田正尚に本塁打を浴びるなど4回1/3を5失点で降板。勝利投手の権利を得るまであと2死に迫りながら無念の交代となっていた。
今回はそれから中4日での登板だったが、短期間で見事に立ち直った。MLB公式サイトも「菊池雄星はブルージェイズにとって今シーズン最高のストーリーの1つ」と絶賛。昨季は6勝7敗で防御率5.19と期待を大きく裏切ったが、今季は昨季を糧に大きく飛躍しそうだ。
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文●SPREAD編集部
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— Toronto Blue Jays (@BlueJays) May 8, 2023