【MLB】不正粘着物質使用で退場のシャーザー、「子供たちの人生に誓って使っていない」と潔白主張も球審は正当性を訴え | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】不正粘着物質使用で退場のシャーザー、「子供たちの人生に誓って使っていない」と潔白主張も球審は正当性を訴え

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【MLB】不正粘着物質使用で退場のシャーザー、「子供たちの人生に誓って使っていない」と潔白主張も球審は正当性を訴え
  • 【MLB】不正粘着物質使用で退場のシャーザー、「子供たちの人生に誓って使っていない」と潔白主張も球審は正当性を訴え

ニューヨーク・メッツの剛腕マックス・シャーザーが19日(日本時間20日)、敵地でのロサンゼルス・ドジャース戦に先発登板したものの、審判団から不正粘着物質使用の判断を下され、退場処分となった。シャーザーは「手がベタベタしたのは汗とロジンが混ざったから」と主張したが、認められなかった。米メディアによると、数試合の出場停止処分が下される可能性があるという。元サイ・ヤング賞右腕の今後に注目が集まっている。

◆【実際の映像】メッツの剛腕シャーザー、不正粘着物質使用で退場のシーン

■手を洗い、グローブまで変えたが…

メジャーの試合ではイニングを投げ終わった投手に対して、審判団が粘着物質をチェックするのが決まり。この試合でも2回を投げ切ったシャーザーに対し、ダン・ベリーノ球審は手を見せるよう要求。シャーザーはこれに応じたが、チーフ審判のフィル・クッジ氏は「手がベタベタしている」と感じ、手を洗うように指示したという。その後、同投手はMLB関係者の立ち合いのもと、ダグアウト裏でアルコールを使って洗い流した。

しかし、3回裏の登板時に審判団が再度確認。すると、クッジ氏はグローブに異物が付いてベタベタしていると指摘し、交換するよう求めた。シャーザーはこれに従い、グローブを交換して投球した。

これで落ち着くかと思われたが、審判団は4回に再び彼を呼び止め、手を確認。メッツのバック・ショーウォルター監督も協議に加わったが、クッジ氏がシャーザーに退場を宣告した。

■球審「もっとも高いレベルの粘着性だった」

シャーザーは「これは汗とロジンだ。子供たちの人生に誓って他のものは使っていない。それでもクッジは、私の手を触ってベタベタしていると言うんだ」と話し、潔白を主張した。一方、ベリーノ球審は「粘着性のレベルに関しては、私が手を検査するようになってからの3シーズンの中でもっとも粘着性があった。手を触ったとき、私の指がくっつくほどベタベタしていた。そして、そこに付着していたものは数イニングの間に渡って私たちの指に残り、指がくっつくのを感じた」と振り返り、退場処分の正当性を訴えた。

不正粘着物使用が確定した投手は、ルール上10試合の出場停止処分を受ける。ただ、裁定に不服を申し立てることができ、シャーザーは「今は法的な問題になりつつある。この先どうなるかコメントしたくない 」としたが、「出場停止になるかならないか、見てのお楽しみだ」と強気の姿勢を貫いた。

粘着物を使用した不正投球の取り締まり強化が始まったのが、2021年。シャーザーはワシントン・ナショナルズに所属していた同年6月にも不正投球を疑われ、激高。潔白主張のために帽子とグラブを投げ捨て、さらにベルトを外してズボンまで脱ごうとした過去がある。

サイ・ヤング賞3度を誇る剛腕の行方に注目が集まっている。

◆【実際の映像】メッツの剛腕シャーザー、不正粘着物質使用で退場のシーン

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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