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長崎、佐賀で行われる九州シリーズ2連戦では、ここまで5勝10敗で最下位に沈む読売ジャイアンツと7勝5敗の2位・横浜DeNAベイスターズが対戦する。
2週間前の横浜スタジアムでの3連戦ではDeNAが2勝1敗と勝ち越したが、今カードではどうなるか。両チームの「ブレイク選手」に注目したい。
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■「覚醒」アピールのオコエ瑠偉に期待感
屈辱の両リーグ最速10敗目を喫した巨人の「明るい材料」は、新加入のオコエ瑠偉だ。
楽天から現役ドラフトで獲得した元ドラフト1位の25歳。プロ入り以降、殻を破れないシーズンが続いていたが、キャンプ、オープン戦とアピールに成功すると、開幕後もここまで10試合にスタメン出場してチームトップの打率.357に加えて、2本塁打、4打点をマーク。持ち味であるスピードとパンチ力に加えて、打席内での集中力、粘り強さが光り、「覚醒」をアピールしている。
前回のDeNAとの3連戦では1試合のみの出場で5打数2安打。不動の1番打者として不振のチームを救う働きを期待したい。
■DeNA関根大気も打率.424と絶好調
一方、3連勝で九州に乗り込むDeNAで好調なのが、高卒10年目の関根大気だ。
入団以来、シュアなバッティングと広い守備範囲でレギュラー定着を期待され続けた中で、昨年、一昨年と100試合以上に出場。迎えた今季、開幕戦では3打数無安打に終わったが、代打で出場した4月4日の巨人戦でシーズン初安打を記録すると、そこから8試合連続安打。4月8日の中日戦では4打数4安打、同14日の阪神戦では3安打3打点の活躍を見せ、ここまでチーム2位&リーグ3位の打率.424をマークしている。
まだシーズンは始まったばかりだが、両者ともに今季がプロ野球人生の中で大きなシーズンになりそう。現時点での成績は「期待以上」の働きを見せているが、対戦が2巡目以降になってきた中では「真価」が問われる。どちらが「本物」か。あるいは、どちらも「本物」か。九州での2試合に注目したい。
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提供●Baseball Times