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ボストン・レッドソックスの吉田正尚が11日(日本時間12日)、敵地でのタンパベイ・レイズ戦に「4番・左翼」で先発出場し、3打数無安打1四球だった。打率は.216となった。
チームは2-7で敗れ、借金1となった。一方、レイズは開幕から無傷の11連勝となった。
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■左腕リレーに苦しみ好機生かせず
レイズ先発は2年連続2ケタ勝利の左腕シェーン・マクラナハン。吉田は第1打席で四球を選んで出塁。第2打席は投ゴロに倒れた。
0-5とリードされた6回無死一、三塁のチャンスで回ってきた第3打席。ここでレイズは前日の試合で吉田を三振に仕留めた左腕ギャレット・クレビンジャーを救援に送った。結果はカウント1-2からの内角低めのシンカーで二ゴロ併殺打。三塁走者が生還(打点なし)したものの、チャンス拡大とはならなかた。
8回の第4打席も2死一、三塁の好機だったが、右腕ライアン・トンプソンのストレートに詰まった遊飛で終わった。
吉田は結局、3打数無安打1四球で快音は響かず。3日にグリーンモンスター越えの1号を放って以来、29打席連続本塁打が出ていない。打率も.216と本来の調子からは、ほど遠い状態となっている。
■レイズ歴代3位の開幕11連勝
一方、開幕から11連勝となったレイズ。1982年アトランタ・ブレーブス、87年ミルウォーキー・ブルワーズの13連勝に次ぎ、81年オークランド・アスレチックスに並ぶメジャー歴代3位の記録を樹立した。
ベンチ入り26人の年俸総額は30球団中28位で、大谷翔平やアーロン・ジャッジのようなスーパースターは不在。しかし、22歳のワンダー・フランコら若手・中堅が勢いに乗り、ア・リーグ東地区を独走している。
また、前日の試合では先発含めて5投手をつぎ込んだが、そのうち4人が左腕。この日も先発、2番手が左腕。吉田やラファエル・ディバース、アレックス・バードゥーゴら主力に左打者が多いレッドソックスを意識した起用だったが、これがハマった。MLB公式サイトも「レッドソックスは左対左のマッチアップに悩まされた」と記したように、采配もズバリ。連勝の要因にはケビン・キャッシュ監督の確かな手腕もありそうだ。
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文●SPREAD編集部