【WBC】「彼はスターだ」マイク・トラウトに米国のキーマンに指名された意外な選手とは… | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【WBC】「彼はスターだ」マイク・トラウトに米国のキーマンに指名された意外な選手とは…

スポーツ 短信
【WBC】「彼はスターだ」マイク・トラウトに米国のキーマンに指名された意外な選手とは…
  • 【WBC】「彼はスターだ」マイク・トラウトに米国のキーマンに指名された意外な選手とは…

ワールド・ベースボール・クラシックWBC)の1次リーグC組に所属する米国。連覇を狙うスター軍団はここまで2勝1敗。メキシコとの第2戦を落として雲行きが怪しくなったが、13日(日本時間14日)の第3戦は12-1でカナダを撃破。自慢の打線が爆発し、不安を払拭する戦いぶりでファンを安堵させた。米メディアは上昇気流に乗せたキーマンとして意外な人物の名前を挙げている。

◆“死の組”プールDが大混戦 ドミニカ共和国がイスラエルにコールド勝ちで2勝1敗 プエルトリコとの直接対決で決着へ

■攻守で貢献ティム・アンダーソン

初戦で英国を下し、順調に船出した米国だったが、続く第2戦でメキシコに5-11と惨敗。暗雲が垂れ込めたが、第3戦はカナダを圧倒。見事に軌道修正を果たした。

カナダ戦は初回に主将マイク・トラウトの3ランなどで一挙9点を先制。その後も加点し、7回コールドで大勝した。今大会第1号を放ったトラウトは「確かに昨日の敗戦は厳しかった」とメキシコ戦を振り返りつつ、「あれで少し目が覚めた。今日は最初から圧倒することを考えていたし、私たちで “試合を支配する “という意識で臨んだ」と明かした。

そして、米スポーツメディア『The Athletic』は本領を発揮し始めたチームのキーマンとして、ティム・アンダーソン(シカゴ・ホワイトソックス)をピックアップ。初戦は出番がなかったものの、2戦目は4打数2安打3打点とひとり気を吐き、3戦目も3打数2安打1打点をマーク。2試合通じて打率.571を誇っている。

そして、ファンを驚かせたのが守備。アンダーソンは2013年にプロ入りしてから10シーズン、遊撃しか守ったことがないが、カナダ戦は二塁手として出場。それでも3回の守備機会をミスなく乗り切った。遊撃手のトレイ・ターナーは「1回はつまずきそうなって転んでいた」と笑いつつ、大舞台で初体験のポジションをこなしたアンダーソンを称賛。トラウトも「彼はスターだ。それ以外に言いようがない」と最大級の賛辞を贈った。

■「みんなに私を知ってもらいたい」

アンダーソンは昨年8月、左中指を負傷。それ以来ホワイトソックスでは戦列を離れたままだったため、今大会を迎えても影は薄かった。しかし、ここに来て完全復活。ホ軍ファンなら先刻承知の切れ味鋭いスイング、エネルギッシュでスピーディーなプレーが戻ってきた。

指揮を執るマーク・デローサ監督は、「彼はラインアップでもダグアウトでもクラブハウスでも輝きを与えてくれる。そして、国際大会の真っ最中に急きょポジションを変更しても対応し、チームメートを驚かせた」と称賛した。

アンダーソンは「私はいつも何かを証明しようとしている。偉大な選手たちの中に入ることで、自分がどんな選手なのかを世間に知ってもらうことができるんだ。そして、私がどんな人間なのか、みんなに知ってもらうことができるんだ」と話し、さらなる飛躍を誓った。

年俸は約13億円だが、トラウトやベッツの脇役感があったアンダーソン。『The Athletic』は「彼は新たなスターダムを目指す」と記し、主役へジャンプアップすることを期待した。WBC連覇を狙うチームに見逃せない選手が現れた。

◆“死の組”プールDでベネズエラが3戦全勝 プールCではカナダが首位タイ浮上

◆【WBC】「米国では見られない光景」大谷翔平の“第1号”ボール、ファン同士で共有する日本人に米アナリストが関心

◆大谷翔平、米国で繰り返し浮上するカマラニ・ドゥンとの恋仲説とその背景

文●SPREAD編集部

《SPREAD》
page top