【WBC】6年ぶりの世界大会に視聴法多様化の「放送新時代」到来 ヌートバー親戚・内田ゆめも解説に登板 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【WBC】6年ぶりの世界大会に視聴法多様化の「放送新時代」到来 ヌートバー親戚・内田ゆめも解説に登板

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【WBC】6年ぶりの世界大会に視聴法多様化の「放送新時代」到来 ヌートバー親戚・内田ゆめも解説に登板
  • 【WBC】6年ぶりの世界大会に視聴法多様化の「放送新時代」到来 ヌートバー親戚・内田ゆめも解説に登板

野球世界一を決めるワールド・ベースボール・クラシックWBC)が宴もたけなわだ。2017年以来6年ぶりの大会、そして日本にとっては2009年以来14年ぶり3度目の優勝へ向けた戦いに、日本中が熱狂している。

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■Amazon Prime Videoが侍全試合中継

“二刀流”大谷翔平を筆頭に、ダルビッシュ有山本由伸佐々木朗希らの豪華投手陣に、村上宗隆吉田正尚、さらに日系米国人のラーズ・ヌートバーなど、MLBと日本プロ野球のスター選手たちを融合させた今回のメンバーは史上最強との呼び声が高く、ファンの期待度は過去最大に膨れ上がっている。

加えて今回、「6年ぶり」を感じる事柄の一つに、「視聴方法」の変化がある。2006年の第1回大会は、TBS、テレビ朝日、日本テレビの地上波3系列が持ち回りで放送(決勝は日本テレビ)し、CS放送のJ SPORTSが全試合を完全生中継。続く2009年の第2回大会は、テレビ朝日とTBSの地上波2局とJ SPORTSが引き続き放送し、日本時間で午前10時35分プレーボールとなった決勝戦は、TBS系列で放送して関東で平均視聴率36.4%、瞬間最高視聴率45.6%を記録した。そして2013年の第3回大会、2017年の第4回大会も、引き続きTBS系列とテレビ朝日系列の地上波とJ SPORTSで放送された。

そして今大会、TBS系列とテレビ朝日系列の地上波放送は変わらず。だが、J SPORTSでの放送が「日本戦以外」となり、その代わりに新たにAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)が参入して日本戦全試合をネット視聴でライブ放送。近年、Netflix(ネット・フリックス)、DAZN(ダ・ゾーン)、Hulu(フールー)、Disney+ (ディズニープラス)など、毎月定額料金を支払って視聴する動画配信サービス(VOD:ビデオ・オン・デマンド)の興隆が目立ち、今年のサッカーW杯ではABEMA(アベマ)が独占放送W杯全64試合を無料中継したことで話題となり、多くの視聴者を獲得したが、WBCではAmazon Prime Videoがその役目に立候補。サッカーW杯でのABEMAでは、アクセスが集中して入場制限する措置を取ることにもなったが、それも見越してサーバーを強化して視聴者獲得へ力を入れている。

■ヌートバー親戚も参入

韓国戦で適時打を放った侍ジャパンのヌートバー

韓国戦で適時打を放った侍ジャパンのヌートバー(C)Getty Images

それに加えて盛り上がっているのが、動画配信プラットフォーム上での「見ながら配信」というスタイルである。YouTubeではWBCの試合開始に合わせて多くの実況チャンネルが乱立するとともに、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」では10日の韓国戦で「WBC速報見ながライブ、日本vs.韓国を侍ジャパンOBと一緒に応援しよう!」を配信し、袴田彩会アナウンサーと真中満氏をMCに、谷繁元信、鳥谷敬、西岡剛のプロ野球OBをゲストに招いて試合開始1時間前の18時から様々なトークを交えながら約5時間に渡って実況放送し、試合終了の時点で39万回再生を記録。

ニコニコ生放送でも「WBCを一緒に楽しもう!」と題し、第1戦の中国戦に愛甲猛、ギャオス内藤、渡部建、内田ゆめ(ヌートバー選手の親戚)各氏が出演、第2戦の韓国戦では宮本和知、G.G.佐藤、成瀬善久、もこう、内田ゆめの各氏が出演し、2試合で計12万回視聴を記録。野球ファンは、別画面で試合の中継を見ながら、プロ野球OBたちの独自の解説とざっくばらんなトークを楽しみ、さらに自分でコメントを送ってWBCに“参戦”した。

その他、地上波で放送しているTBSチャンネルでは、韓国戦の試合前の打撃練習をライブ配信し、当日だけで52万回再生を記録。野球の楽しみ方は多種多様になっている。今後、大会が進むにつれて、さらに視聴者数は増え、盛り上がること間違いなし。侍ジャパンの戦いぶりとともに、どの視聴方法が面白いのか、そして自分に合っているのか。いろいろと試し、楽しむのも一興だろう。

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提供●Baseball Times

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