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野球の世界一決定戦「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(WBC/ワールド・ベースボール・クラシック)が本日開幕。渡米して6年目、MLBの顔となった大谷翔平が初めての大舞台に臨む。先日の強化試合では観衆の度肝を抜く特大弾を連発、否が応でもファンの期待は膨らむばかりだ。
◆年俸格差で眺める6年ぶり世界一大会 日本は148億、ドミニカ共和国は254億、米国は…
■昨季最高の一振りは、140メートル超えの豪快弾
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左手一本、膝をついて3ランを放った大谷翔平 (C) Getty Images
本塁打王・山川穂高すら自信喪失させる、”膝つき”弾に”どん詰まり”弾。規格外の二発は、強化試合で阪神投手陣が投じたNPB公式球特有の打球だと見る向きもある。WBCで使用される”ローリングス社製”のMLB公式球は飛びにくく、かつての松井秀喜さえ苦労したほどだ。
しかし、MLBでワールドクラスのスラッガーへと成長した大谷翔平にとっては、もはやボールの違いなど誤差でしかない。データ解析システム「Statcast(スタットキャスト)」によると、昨季の平均打球初速92.9マイル(149.5キロ)は、MLB全体で7位。最高初速に限れば、ピッツバーグ・パイレーツの若き”怪物”オニール・クルーズ、ニューヨーク・ヤンキースのジャンカルロ・スタントンに次いで第3位にランクインする。
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2打席連続3ランを放った大谷翔平 (C) Getty Images
昨季大谷翔平が放った34本塁打のうち、最高初速と最長飛距離を記録したのが6月26日。同地区の”天敵”マリナーズの若きエース候補、ローガン・ギルバートのフォーシームを捉えた豪快な一撃。打球初速118.0マイル(189.9キロ)、飛距離462フィート(140.8メートル)。打たれた瞬間、ギルバート本人も本塁打を確信している様子が見てとれる。
エンゼルスのチーム成績がふるわず、かねてから「勝ちたい」と公言してきた大谷翔平。舞台は違えど、最高の仲間とともに世界一奪還へ挑むことができる。勝利の美酒に酔いしれる瞬間を、誰よりも自身が心待ちにしているはずだ。いよいよ始まる熱戦、侍ジャパン初陣は明日19時プレーボール。
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文●SPREAD編集部