
米『ニューヨーク・ポスト』紙が1月30日(日本時間31日)、今季終了後にフリーエージェント(FA)となるロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平に関する記事を公開した。同記事は「ニューヨーク・メッツはオオタニをスポーツ史上最高額の選手にするだろう」という球団関係者のコメントを紹介し大富豪メッツのスティーブ・コーエン・オーナーが大谷獲得へ意欲を見せていると言及した。
◆【WBC】米メディアが優勝国オッズを発表 1番人気は第3回大会優勝のドミニカ、宿敵韓国は8位、侍ジャパンは…
■“常軌を逸した高額オファー” か
『ニューヨーク・ポスト』は今回、「メッツのスティーブ・コーエンがオオタニの入札に参加する見込み」という見出しを掲げ、記事を掲載。同紙のジョン・ヘイマン記者がコーエン・オーナーに対し、大谷について直接問い合わせを行ったところ「私は今季に集中しており来年について考えるのは難しい」という回答があったという。
同オーナーは明言を避けたが、記事は「メッツでプレーすることになろうとなかろうと、メッツはオオタニをスポーツ界史上最高額の選手にするだろう。なぜなら、そのオファーは正気とは思えないほど高額になるからだ。もし、他のチームがそれを打ち負かすオファーを出せるなら、ご自由にどうぞという感じだ」という球団関係者のコメントを掲載。メッツが大谷獲得に乗り出した場合、大富豪であるコーエン・オーナーの資金力を背景に他の追随を許さない条件が提示されると示唆した。
■“大谷ダービー”を勝ち抜く決意明白
米経済誌『Forbes』によると、同オーナーの純資産は少なくとも170億ドル(約2兆2100億円)で、他球団のオーナーと比べてもずば抜けている。そのため、ヘイマン記者は「(コーエン・オーナーは)多くの専門家が総額5億ドル(約650億円)に達すると予想している“オオタニ・ダービー”を勝ち抜くために明らかな決意をしており、彼が脅かされることもないだろう」との見解を示した。
メッツの今季年俸総額は3億8200万ドル(約497億円)にのぼり、ぜいたく税の課税基準を突破。1億900万ドル(約142億円)の追徴金を払うことになるが、コーエン・オーナーは2022年だけで24億ドル(約3100億円)を生み出したとも言われ、記事は「彼にとって追徴金など小銭見えるだろう」と指摘した。
大谷は東海岸より西海岸のチームに好意を持っていると言われているが、桁違いの大富豪が獲得に乗り出して来た場合、すべての障害を吹き飛ばす巨額オファーが提示される可能性は高い。
◆【WBC】特集:“史上最強”侍ジャパンが世界一奪還へ 対戦カード・日程・放送予定・メンバー一覧
◆大谷翔平はエンゼルスを逃げ出すべきか… 球団売却中止の背景にオーナーの守銭奴根性と米紙報道
◆「大谷翔平の妻、カマラニ・ドゥンって誰…」 ハワイでは市議会から栄誉賞授与
文●SPREAD編集部